花吐く私の恋模様【赤井秀一】 (ページ3)

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2輪ページ3

今日も彼は女性と話す
そして私はそれに嫉妬する

なんて嫌な女なんだろう。仕事だと割り切れなくて嫉妬ばかりして花を吐いて。
花吐き病を患ってからもう1ヶ月は過ぎた。
1ヶ月も過ぎればさすがに慣れてくるわけで、ああまたこの花言葉か、なんて事もざらにある

だからだろうか。花を吐くことに抵抗を感じなくなったのは。
花吐き病を患った当初は花を吐くことに抵抗があり、ギリギリまで我慢して吐く時に大量に吐くということを繰り返していた。
だが最近は抵抗がなくなったからか、吐きそうになったらすぐ吐いている。
そのせいでいつかばれてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしているが、バレた時はバレた時と高を括っている。

＿＿そう思っていたはずだった。

最近体調が良くないってことは彼にバレていた
だが吐いている場面を見られるなんて思ってもいなかった。
不幸中の幸いだったか花を見られなくてよかったと思ってしまった。

バレたならそれでいいと思っていたがやはり好きな人には綺麗な自分でありたいと思っている
だからバレなくてよかったとホッとしてしまったのかもしれない。
だがやはり吐いた場面を見たからか声をかけてくる

「おい、本当に大丈夫なのか？ここ最近は体調が良くないことに気づいていたが吐くほどなら病院に行った方がいいんじゃないか？」

「大丈夫よ、そんなに気にしなくたって」

「そんなことを言って病気だったらどうするんだ」

「原因はわかってるから大丈夫なの。別に死ぬような病気でもないし本当に気にしないで」

「そうか…ならいいがあまり酷いようなら無理矢理でも連れてくからな」

「わかってるよ、ありがとう」

「ああ」

そう言って頭を撫でてきた

あいつは私のことを妹かなんか勘違いしてるのかしらなんて考えて

彼に頭を撫でられた時は花を吐かないのに彼が女性と話してる時はいくらでも花が出てくるなんて憎いものね、本当に。