5話【Ichito side】 ページ6
月夜が体育館を走って出ていったのを見てから、俺はため息を吐いた。
ごめんな月夜、普段は俺の仕事だけどな。さすがに俺ちょっと疲れたんだ。
いや、「努力します」の時点で何となく察してはいたのだ。
壇上で何かやらかして、そっから逃亡するところまでは予想付いた。むしろ壇上で変なイタズラをするところまで予想していたんだからまだマシだ。
後ろに座っていた先生にどんまいとでも言うかのように肩を叩かれたことなんて、俺はもう知らない。そんなことあるわけない。
生徒会長のスピーチの後、しばらくざわついていた入学式は一応どうにかなったようだ。
これで続けられるアナウンスの人も正直凄いと思う。
「新入生点呼。1年A組、……」
新入生の名前が読み上げられる。
真尋のクラスはどこだったっけ、と辺りを見回した。
「……いたいた」
さすが真尋、今日も可愛いぜ。
ちょうど真尋の名前が読み上げられる。
はい、と聞き慣れた声が聞こえた。
すると、後ろの扉が開く。
時間的にも多分月夜と葉月だろう。
とりあえずあいつは後でシバく。
そう決めて、俺は前に向き直った。
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天笠(プロフ) - 終わりました! (2016年5月14日 20時) (レス) id: c55db882c8 (このIDを非表示/違反報告)
天笠(プロフ) - 更新します...!! (2016年5月14日 19時) (レス) id: c55db882c8 (このIDを非表示/違反報告)
日向信乃(プロフ) - もし宜しければ小説のパスワードをメッセージで教えていただきたいのです (2016年5月14日 10時) (レス) id: 8b41fe3180 (このIDを非表示/違反報告)
鯉城@元歴史筆頭カープお山田(プロフ) - 終わりました (2016年5月14日 6時) (レス) id: 6ac728e50b (このIDを非表示/違反報告)
鯉城@元歴史筆頭カープお山田(プロフ) - 関連付けだけさせて下さい (2016年5月14日 6時) (レス) id: 6ac728e50b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりしあ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年5月10日 22時