青春アイドル政策!!【小説】 (ページ3)

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２話【Rinya side】ページ3

暖かく穏やかな春の風に乗り、桜が舞った。真新しい制服に、一枚の花びら。それを、軽く手で払う。これから新しく始まる生活に、期待を膨らませた。
今日は青蘭学園入学式だ。…第何回とかは知らないけどね！

受け付けとかをすませ、のんびりと待っている。当然だが、知らない人ばかりである。もちろん、同じ学校だった人なんていないもんね！！でもイケメンばっかりだよ！！！何人かに軽く声をかけてたら時間になった。

そんなこんなで、入学式が始まった。アイドル科とはいえ、普通に入学式は進んでいった。無駄に長い校長の話とか、ドヤ顔で話す校長とか、何人か眠そうな生徒がいた…というか、どこからか寝息が聞こえてきたりとか。

「続いて、生徒会長挨拶です。」

また長い話なのかなー？と、考えながら、前のイケメ…生徒会長にあわせて礼をした。

「生徒会長の和泉だ。新入生諸君、今日は入学おめでとう。こころから歓迎するよ」

それだけ言って、壇上から降りた。

あまりの出来事に、周りはポカーンとでも効果音がなりそうなほど口を開けていた。当の本人は悠々と体育館を出て行った。ここまで堂々としてるとめっちゃかっこいい…！ボクは、心の中で感動していた。

その後、何事もなかったかのように式は進行したが、ボクの周りの新入生はざわつき、会長の後を全力ダッシュする人が現れたり。こういうのをカオス、って言うんだっけ？それにしても楽しそうな学校生活が送れそうだ！