特殊任務処理班【企画小説】

30.【唯瀬 颯斗】 ページ30

ギィ＿＿



医務室のドアが極小の音を響かせながら開く。
そこには隙間から顔を覗かせる者が居た。



「何してんの？スズ。｣

顔を覗かせて居たのは医療班の朝比奈。


「いや、別に？怪我したヤツが居るって聞いてさ？｣


「あっそ。その怪我したヤツも別に御見舞頼んで無いってよ。｣


「何よー。そんなつんつんしやがってさー。｣


「ハイハイ。分かった分かった。で、お前が来たってコトは何かあったんだろ？｣


「正解ー。まぁ確かに何か無いとわざわざこんな所に来ないよね｣


「で？何。｣


「うーん…ここじゃちょっっと話しにくいんだよねぇ……だからー…｣


「ん、屋上ね。｣


「うん。五分後、絶対にね？｣

とか他愛もない話をして、スズが退室した瞬間に寝たと思っていた野郎寝たと思っていた野郎(白縫かぐれ)が冷やかしで


「若いモンはえぇなぁ〜｣


とか言いやがった。


「大して歳変わんねぇだろ？｣


「それはそうやな｣


と会話して俺はスリッパを履いて医療室から出ていった。

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