特殊任務処理班【企画小説】

14.【波貴　零】 ページ14

出入り口は狭いが、小柄な体のお陰でなんとか行けた。

「兄さん」

見慣れた顔を発見し、駆け寄る。

「零！お前はどうする？」

その問いかけに一秒考え、答えを言った。

「僕は班員に背後を調べあげるように言った後、兄さんのスマホを借ります」

正直、あの姿はあまり好きではない。他の人にマスターマスター言ってあることないこと言いふらすから。
でも、必要な事なんですよね？ね？

「わかった、零、急げ。弱味は早めに握っておいた方が良い」
「分かってます！では！」

〜〜〜〜〜

数分後。やっと会議室から出れた班員が全員揃っていることを確認して、言った。

「皆さん、聞いてください！鈴鹿華さん！梅宮紫音さん！一ノ瀬澪さん！笹原里菜さん！麻姫月夜さん！佐倉 鈴乃さん！今から徹底的に八光会とレウェントを調べあげます！優先は八光会です！」

手を突き出して言った。
うちの部下は全員優秀だ。逃せない情報なんて___無い。

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