▽ ページ36
第三関門は地雷原だった。
前方には目立つ紅白頭と宙を飛んでる爆豪が見えて、どうやらお互い足を引っ張りあってるようだ。彼らが見えているということは自分も前の方にいるということだろう。
地雷は威力はないが煙と音が派手である。
地面をよく見れば設置場所が分かるが、全てを上手く避けようとすれば時間がかかる。
(アイツ何やってるんだ……？)
どこかで見たような気がしなくもない、ふさふさの緑髪の男子生徒がロボの破片を使って地雷を掘り起こし、掘り出した地雷を山にしている。かなりの量が積まれており、あれが爆破したら随分な威力になることだろう。
気にせず進もうと思った矢先に、後ろからの強い爆風に身体が宙を舞い、勢いよく前に推し進められる。
間が良いのか悪いのか、緑髪の彼の『地雷の山にロボの破片を盾に突っ込み爆風を巻き起こして前に進む』作戦に巻き込まれたらしい。しかしロボの破片を使った防御&空気抵抗の術を持たないAは吹き飛ばされるだけで上手く爆風を利用できない。
「クッソ！！」
宙でバランスを崩した身体を、“個性”を使ってどうにか立ち直らせる。緑髪の彼ほど前に進むことは出来ないが、せっかくのチャンスである。利用するより他は無い。
手を下に向け、崖を越えた際の要領で思い切り炎を出す。
質量がないため地雷が爆発することはないが、近くにいる生徒への妨害にはなるだろう。そして自分は炎の勢いで再び宙を進む。
どうにか地雷原を攻略して最後の道でラストスパートをかける。“個性”で他を妨害しつつ、必死に前に進めばいつの間にかスタジアムに戻っており、最終順位は18番目。
(まあ、まずまずの結果だな)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2306人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天照(プロフ) - 続きずっと待ってます！ (2月20日 19時) (
レス) @page41 id: aa210f3daf (このIDを非表示/違反報告)
薄氷槐 - くぅッ…！続きが気になるッ！更新無理せず頑張ってください！応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (12月12日 15時) (レス) @page41 id: 318600bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 一話から全部見直しました！何回読んでも最高です！続きの更新楽しみに待ってます( ^ω^ ) (12月9日 2時) (レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン - 続き楽しみに待ってます。 (9月7日 18時) (レス) id: 77fdb417b6 (このIDを非表示/違反報告)
aiueo - 続き楽しみです。待っています！ (8月26日 11時) (レス) @page41 id: 8996259c1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：火月 | 作成日時：2022年3月6日 13時
