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前方で轟焦凍が仮想敵を攻略したのと時を同じくして、後方にも大きな動きがあった。
《１-A轟！！攻略と妨害を一度に！！こいつぁシヴィー！！！》
《…っと〜〜〜！！後方も大きく動いたぞ！？こちらは1-C轟！え、なに？なにがあったのコレ？》
《ちゃんと全体を見ておけよ……》
つい先程までおしくらまんじゅう状態だったゲートは、今や両端に人が寄り、中央に道ができていた。
その中央を澄まし顔で走るのは、轟は轟でも普通科の方の轟Aである。
(やりすぎたか……まぁ怪我はしてないしセーフだろ)
《“個性”の炎で周りを燃やしたっぽいな。温度調節で実際は熱くなかったにしろ、“炎”が目前に迫れば人間の脳は錯覚を起こして熱さを感じる》
《ってことは、両端に寄った奴らは痛覚のみの火傷を負ったカンジ？》
《まあそうだな。あくまでも“想像の痛み”だからせいぜいトラウマになるレベルだな》
Aとしては、彼らをビビらせて道を空けさせる程度の心持ちでやったのだが、結果オーライであった。ありがたいことに分かりやすい解説も頂けたため、この方法が想像以上に使えることも学べた。
一気に開けた道を走り抜け、先の実況で聞いていた第一関門に到達する。
(思ったよりデカイな……)
数体は倒されていたが、まだ二体ほど動き回っている。その上、倒されたロボが通行の邪魔になっており走り抜けようにも難しい。
(図体もデカいし、パワーもありそうだけど、動きはそんなに速くない。所詮ロボットで動きは単調……)
ロボの攻撃手段は踏み潰すぐらい。
ロボたちを倒して他の選手を妨害出来るような奴らはとっくに前にいる。
そこそこのスピードで走れば、倒れたロボを迂回しながらでも十分に通り抜けられる。
要は、ここで止まるような奴らは単なる
“ふるいのかけ方”は何も身体能力と“個性”の強さだけではない。
判断力、適応力、それと度胸───本当にこの体育祭はよく出来ている。
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天照(プロフ) - 続きずっと待ってます！ (2月20日 19時) (
レス) @page41 id: aa210f3daf (このIDを非表示/違反報告)
薄氷槐 - くぅッ…！続きが気になるッ！更新無理せず頑張ってください！応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (12月12日 15時) (レス) @page41 id: 318600bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 一話から全部見直しました！何回読んでも最高です！続きの更新楽しみに待ってます( ^ω^ ) (12月9日 2時) (レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン - 続き楽しみに待ってます。 (9月7日 18時) (レス) id: 77fdb417b6 (このIDを非表示/違反報告)
aiueo - 続き楽しみです。待っています！ (8月26日 11時) (レス) @page41 id: 8996259c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：火月 | 作成日時：2022年3月6日 13時
