【刀剣乱舞】その捌き、三名槍の彼の如く【蜻蛉切】其の弐 (ページ9)

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月夜の蛍九匹目ページ9

朝、普段と違う肌寒さで目が覚めた。

貴「ん....あ、蜻蛉切.....。」

蜻「お早う。すまないな、私も今起きたところでな。火鉢では部屋が暖まるのに時間がかかる。」

貴「いえ、大丈夫ですよ。」

私は鈍い痛みが残る腰をさすりながら、白い下着を身につけ、その上に小紋を羽織る。

蜻「.....」

蜻蛉切を見ると、いつものきちっとした身なりではなく、髪は括らず、服も下以外は何一つ身に付けていない。

そこで、私は帯を締めると、蜻蛉切の髪を櫛でとかし始めた。

蜻「！あぁ、ありがとう、A。」

貴「いえいえ、御安いご用です。」

？「お邪魔しまーす。ここに五虎退の虎さん来てな..い.........え？」

突然障子が開き、加州さんが入ってきた。

加「.........ぁ、..。お取り込み中だった......？」

加州さんは私たちを見るなり戸を閉めて走り出した。

蜻「いや、加州殿、お待ち下され！大広間へはっ！！！A、すぐ戻る！」

蜻蛉切は、慌てて畳んでいた内番服を着ると、加州さんを追いかけようと走って行った。