月夜の蛍四匹目 ページ4
三日月さんが帰ってから、私達のところには、村正さんや物吉さん、今剣さんなどがおいでになり、みなさんそれぞれ、歓迎の言葉をかけて下さった。
そしてしばらく経つと、短刀の皆さんには、こくりこくりと眠気が襲いかかり、お酒を飲んだ皆さんは、顔を火照らせている方とそうでない方との両方、楽しく過ごしていた。
しかし、その中に入らない刀がいた。
蜻「.....どうした？具合でも悪くなったか？」
私の隣にいる蜻蛉切である。
貴「いいえ。ただ、貴方は、あの中に入らなくても良いのかな、と思っただけですよ。」
そう、思ったままに話すと、
蜻「確かに、皆と話すのは楽しい。だが、それよりももっと、Aといた方が、数倍も楽しいのだ。」
と、思ってもいない答えが帰ってきて、思わず赤くなってしまった。
すると、
蜻「やはり、酔っていたのか？男がいるここで酔いどれるのは危うい。部屋まで送るとしよう。
A、立てるか？」
と、手を差し出した。
勿論、酔ってはいない....はずなので、大丈夫と言いながら右足をほいと上げると、突然ぐわんと視界が揺れる。
その弾みに、前にふらりと倒れる。
しまった。鮎の酒蒸しには、お酒が....
もうじき頭を打ち付けるだろうと、ぎゅ、と目を閉じる。
だが、それよりも先に、温かみのある壁に突き当たった。
そのあと、壁もろとも倒れこんでしまった。
貴「痛たた......」
そう言いながら、細長い壁を跨ぐようにして、上半身のみ起きあがると、私の目と金色の目がぱちりと合う。
貴「...........ぁ、」
蜻「..............ッ」
この、温かみのある細長い壁は.....
そして、私が跨がっている、これは......
蜻「....ッ.......A？」
........蜻蛉切？！
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猫マシュマロ(プロフ) - 面白すぎです！更新、頑張ってください！応援してます！ (2020年9月10日 18時) (
レス) id: 374dad9b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラヴァ | 作成日時：2019年12月11日 22時
