【刀剣乱舞】その捌き、三名槍の彼の如く【蜻蛉切】 (ページ8)

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桜の花弁7枚　ページ8

結「なんと、蜻蛉切にも春が訪れたのですかね？貴方のそんな顔はこれまで見たことがありません。」

僕がそう言うと、蜻蛉切は一層顔を赤く染めた。

蜻「っ...私は初めて彼女に会ったとき、初めてこんな感情を抱きました。胸の奥が締め付けられ、息が苦しくなりました。

...私は人ではない。ただの付喪神だ。それなのに、こんな感情を抱いてしまった。どうしたらいいのか分かりません...」

蜻蛉切は自分の本体をきつく握り締めた。

結「ああ、確かに、貴方は付喪神です。だが、今はただの付喪神ではありません。人の身を持つ立派な武人ではありませんか。自由に感情を持てる。

それに、彼女も付喪神です。何も悪いことはありませんよ。

...お帰りなさい、こんのすけ。彼女は？」

こ「既に眠っております！よほど疲れていたのでしょうな！」

結「良かった。部屋を気に入って貰えると良いのですが...」

蜻「あ、あの、主にお願いが御座います。彼女を皆に会わせるのは、もう少したってからにしていただきたいのです。

彼女は、Aは、残虐な将軍の元にいた時もありました。そのせいで、人見知りが激しくなっております。しばらく、慣れさせてはいかがでしょう？」

結「はい、蜻蛉切が言うならそうしましょう。ただ、私は仕事があって、構ってあげられないかも知れないので、貴方にお願いしてもよいですか？

それに、貴方もその方がよいでしょう？」

僕は少し笑って蜻蛉切を見た。

蜻「っ...はい。力を尽くします。」

結「なら、お願いしますね？

さあ、今日はもう遅くなりました。早く床に着きなさい。」

僕がそう言うと、蜻蛉切は僕に一礼して部屋に向かった。