桜の花弁30枚・・・蜻蛉切side ページ31
Aに世話をしてもらい始めてから、幾つもの新しい発見があった。
身の回りだけでなく、この本丸全体のことも。
例えば、本丸の森には沢山の動物がいること。
Aは、茶をたてられること。
そして、二人であたる火鉢の火は、とても暖かいということ。
私はいつもAの足を引っ張るばかりだ。
私も、何かAのために出来ることはないか。
そこで、私は、本丸の皆に着物を仕立てて貰いたいと頼んだのだ。
私の隣には、私が仕立てを頼んだ着物を上品に纏ったAがいる。
やはり、あの日の兎は、忘れることが出来ないな。
と、中庭に目をやると、あの兎の番...いや、夫婦がいた。
蜻「ほら、A。あのときの雪兎だ。」
貴「あら、本当ですね。祝福しにきてくれたのかしら...」
まるで祝言のようだ。
この思いは心にしまって置くとしよう。
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ラヴァ(プロフ) - 猫マシュマロさん» ありがとうございます!更新、頑張ります!! (2020年9月10日 20時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
猫マシュマロ(プロフ) - 面白いです!更新、頑張ってください!応援してます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 374dad9b55 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - ヤベーベ。早く続きが気になる。興味持ったわ。 (2019年12月2日 0時) (レス) id: d84ad9f86b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラヴァ | 作成日時:2019年8月30日 6時