インテリに恋して (ページ2)

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橙｢おはよ、ってどうしたの、｣

教室に入ると、誠也くんが慌ててこっちに来た。

赤｢先輩が、大晴探しとるよ？なんかしたん‥ ？｣

橙｢いや、なんもしてない‥ だれ、｣

俺がその先輩を見ると、先輩は俺に気が付いてニコニコしながらこっちに向かってきた。

青｢福本大晴くん、貴方に一目惚れしました。｣

橙｢‥ は？！｣

青｢昨日、カフェで見た時からずっと。｣

橙｢あぁ、昨日の！｣

制服しかちゃんと見てなかったから、気付かんかった、

青｢好きです。付き合ってください｣

橙｢ごめんなさい！｣

青｢やっぱり無理よね～、じゃあまた来ます！｣

橙｢はい ‥ ん、？また来る！？｣

いや、今断ったやん ‥ 日本語分かるかな、

青｢俺の事知って欲しいから。今日一緒に帰りません？｣

橙｢帰りません。｣

青｢ん～ ‥ 部活終わるまで待ってます。じゃあ後で！｣

行ってしまった ‥

え、俺いいなんて言った？！

赤｢なんか不思議な人やったな。てか知り合いやったん？｣

橙｢ほら、昨日の水かけられた人。｣

赤｢え！振られてすぐ大晴のところ来たん？すごいなぁ。笑｣

“恋人がいないから乗り換えた軽い奴”

先輩がそんなふうに思われるのは少し嫌だった。

橙｢先輩はきっと、寂しいんやと思う、｣

赤｢ん？｣

橙｢きっと寂しいんや、だから俺のところに来たんだとすれば、他の人でもいいんじゃないかな、
先輩の隣にいてくれる人を探してあげよう。｣

そんな馬鹿な考えしか出て来なかったけど、

きっと先輩は俺のことが好きなんじゃないと漠然とそう思っていた。