~最初で最後の手紙~vol.2

story95 ページ47

A父「あ、それで用件なんだけど...Aの部屋を片付けてたら


こんな箱が出てきてね。」







紙袋から取り出した、鍵のついた木箱。

それを俺に手渡すけど...








A父「これを開けるにも、鍵が付いてるから...


山田くん、何か心当たりないかな?」








蓋には鍵が付いてる。

しかも4桁の数字で開けるやつ。








涼介「やってみます...。」









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涼介「...違う。」






Aの誕生日や、Aのお父さんやお母さんの誕生日を聞いて

試したみたけど、開かない鍵。








伊野尾さんとの記念日は...知らないしなぁ...。







A父「...山田くんでも無理か...。」

涼介「え...?」







ﾎﾞｿﾘと呟いたAのお父さんの発言に、耳を傾けると

Aのお父さんはポケットの中から、メモのような物を出した。









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＿＿＿＿＿＿
お父さんへ

この箱の中身を、一番に涼介に見て欲しいの。
涼介へ渡せばきっと開けてくれる。

最後のお願い...。

A
＿＿＿＿＿









涼介「俺に渡せば...?」

A父「なにかヒントでも、書いてあると良いんだけどね...。」









なんで俺に渡せばなんて書く?

俺にしか分からないって事?









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涼介「＿＿＿...まさか、な...。」









ｶﾁｬ＿ｶﾁｬ＿...ｶﾞﾁｬｯ









A父「開いた...!?」

涼介「...【0509】＿＿＿...俺の誕生日です...。」

A父「山田くんの...＿＿中に何が入ってる?」







ﾊﾟｶｯ＿＿と、箱を開けると

真っ白な便箋が1つだけ入ってた。


手に取って良く見ると、薄く金色で羽根が描かれてる。








宛名には俺の名前が書かれて、裏を見ると やっぱりAと書かれてた。








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A父「山田くんへの手紙なら、私は見ちゃダメだね(笑)

今見てもいいですし...家に帰って、ゆっくりと見ても良いんですよ?」





涼介「＿＿＿そうですね、家でゆっくり見ます。

ありがとうございました。」






Aのお父さんは、俺に笑顔で手を振って帰って行った。







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