story84*貴女 ページ36
突然連れてこられた、初めて見る場所。
初めてされたサプライズ。
涼介の行動が、行為が嬉しかった。
私が前に言った約束を覚えていてくれたんだね...
クリスマスでもない日に、雪でもない真っ白な花を眺める。
普通の人ならつまらないと思うけど
私にとっては、最高な思い出。
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涼介「ごめんな?本物の雪じゃなくて...。」
A「っ...く...。」
違う。違うの。
ガッカリして出した涙じゃないの
嬉し涙なの...。
涼介「この花準備するのも、並べたりするのも
全部友達が手伝ってくれたんだ。
Aのために、だよ。」
奥の方に、ボヤーッと人だかりが見える。
きっとその涼介の友達だろう。
ありがとう...ありがとうっ...
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ガサッ__
涼介「A。はい...ちょっと早めのクリスマスプレゼント。」
A「...!」
私の横から消えた涼介が、目の前に来てしゃがみ込む。
近いから見える涼介の顔は、寒そうに鼻や耳を赤くしていて
でも、真剣な表情だった。
ガサッと渡されたのは
綺麗なピンク色の胡蝶蘭。
涼介「バラの方が良いのかなぁって思ったんだけど...俺、そんなキザっぽい事出来ないからさ(笑)
この白の胡蝶蘭に合わせて、ピンク色の胡蝶蘭にしたんだ。」
受け取れないから、涼介は私の太腿の上に置いてくれてそれを手で支えるように持って。
涼介「花言葉、分かる?」
動く限り、精一杯動かして首を傾げた。
涼介はニコッて笑って、こう言った。
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涼介「”あなたを愛しています“。
この気持ちは、ずっと変わらないからな?」
耳が聴こえにくい私のためにと、大きな声で話していた涼介。
でも、いまの言葉だけは ハッキリと良く聴こえた。
うん...私も、愛してるよ
なんて言えたら良かったのに...せめて声が出せるか、体が動いてくれたら___。
涼介「____ん、なに...?」
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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます!!!! (2022年10月27日 17時) (レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね!これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました!読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います!これからも頑張ってください! (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました! (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました!何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2016年8月7日 11時