story79 ページ31
キキーーッ!!
涼介「すいません、お釣りいらないです!!」
あー...小遣い消えた。
でもタクシー乗らない限り、何時間かかるか分かんねぇもんな。
自動ドアが開く時間さえも勿体なくて、半ば無理やり入って
Aの病室に向かった。
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涼介「いた...っ!!」
裕翔「あっ、涼介!!」
裕翔達の所まで走って
中を覗いた。
ガラスの奥にいるはずのAは見えなくて
先生達に囲まれてるところを見ると、かなり危険なんだって分かった。
涼介「A...。」
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ドアが開いてるけど、中に入る勇気はない。
だからここからずっと見てるんだけど
相変わらず看護師さん達は慌ただしく動いて、宏太先生の大きな声が聞こえる。
涼介「まだ...まだ、目覚まさないのか...。」
ガラスに手をついて、頭をゴツンとぶつけた。
痛くはないけど...来るしかった、心臓が...。
看護師「先生っ...!!」
薮「あ......、Aさん、Aさん!分かる?」
今度は必死に名前を呼びかける宏太先生。
次の瞬間、ワーーッ!!という歓声が聞こえてきた。
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看護師「先生っ!!脈拍も呼吸も安定してます...!」
ダンっとガラスに思いっきり手を付いて、ジッ...と中を覗いてると
宏太先生がこっちに動いて、その背後に見えたのは
目を開けたAだった。
涼介「A...っ!」
裕翔「うそっ...!」
薮「涼介くん、来てたんだね。」
涼介「こんにちは。___あの..入っちゃ...ダメですか?」
薮「その前に、皆に話があるんだ。
たぶん...聞きたいだろうと思うから。」
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薮「残りの時間が...短くなった。」
涼介「...はい?」
侑李「え...。」
圭人「Aの事ですか...?」
そう聞くと、こくんと小さく頷く宏太先生。
涼介「なん...日...?」
薮「目は覚ましたとは言えども...安心できる状態じゃない。
長くて、2週間...。」
開いた口が塞がらなかった。ここにいた4人、全員。
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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます!!!! (2022年10月27日 17時) (レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね!これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました!読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います!これからも頑張ってください! (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました! (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました!何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2016年8月7日 11時