story78*涼介 ページ30
先生「よーし、説明は以上だー。
全部埋めたら先生に持ってこいよー。」
涼介「......。」
机の上に置かれたプリント。
【将来の夢】【進路】とか書かれてる。
肘を立てて顎を手に置いて、シャーペンをクルクルと回しながらプリントを眺めた。
大貴「山田っ!書いた!?」
涼介「...見ての通り。」
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涼介「将来の夢とか...今、んな事決めてる余裕ねぇし。」
大貴「あ、Aちゃんと付き合った?」
涼介「うん。悪いな。」
大貴「Aちゃん元気〜?また会いたいなぁ♡」
涼介「...まぁ。そのうちね。」
大ちゃんのニコニコと笑う顔を見て
何も言えなくなった。あと1ヶ月でAが...この世から居なくなってしまうなんて...。
ピルルルルルッ!!
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先生「おーいっ、誰だぁ?ちゃんと電源消しとけー。」
涼介「やっべ...。」
机の中に入れといた俺の携帯が鳴り出して
先生に気付かれないように取り出した。
涼介「!...裕翔!」
先生「おい、山田ー!授業中は電源_」
涼介「先生、出ていいですか!?大切な人に何かあったかもしれないんです!!」
必死に頼むと、折れた先生は電話に出る許可を出してくれた。
ずっと切らずに掛けてるから、絶対に急用なはず。
急いで電話に出た。
裕翔《あっ!涼介っっ!!》
涼介「っ裕翔...もう少し音量下げ__」
裕翔《Aが...Aがっ...!!!》
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涼介「え..._____。」
要件だけを伝えられて、急いでAの所へ向かおうとしたら
後ろから襟を掴まれた。
先生「山田ぁ?どこへ行こうと...?」
涼介「っ、先生頼む!!大切な人が危険な状態なんだよ...!!」
そう言うと、襟を離してくれた
と、思いきや、俺の机に置かれたプリントを手に取って
先生「これ書けたらな。」
涼介「くっそ...!!」
シャーペンをガシッと掴んで、荒い字でガリガリと書いた。
それを先生に押し付けて、カバンを持ってダッシュで学校をでた。
先生「おい山田ぁぁあ!!!なんだこれはぁぁっ!!」
そりゃ、そうだ。
【将来の夢】Aと生きる
って書いちゃったからね。
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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます!!!! (2022年10月27日 17時) (レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね!これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました!読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います!これからも頑張ってください! (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました! (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました!何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2016年8月7日 11時