story71*涼介 ページ23
A「ふふ。
_____お母さん。言い忘れてたんだけど
私の彼氏です。」
俺の肩に、ポンと優しく手を置いて
後ろから消えそうなほどか細い声が聞こえてきた。
A「今...私の生きる理由です。
お母さんの所に行くまで...涼介と過ごすって決めたの。」
涼介「...っ..。」
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A「お母さんの所に行ったら、いっぱい話さなきゃ。」
後ろにいたはずのAが、俺の前に来て
にこっと笑った。
優しく笑う君の顔は、今にも消えてしまいそうなほどで...
見ていて辛くなった。
涼介「A...。」
A「ふふ。」
でも...無理やり笑ってるような笑顔には見えなかった。
今まで見たことないほど可愛くて
俺が泣きそうになるほど、綺麗な笑顔だった。
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涼介「Aのお母さん...!」
Aの横に立って、Aのお母さんが眠るお墓を前にして
涼介「Aを産んでくれて、ありがとうございます...!!」
A「っ...!」
深々と頭を下げた。
下げた頭を上げて、横に立ってるAを見ると
A「も...涼介のバカ...。いつも不意打ちなんだから...っ。」
細い腕で顔を隠してた。
だけど、隠してるはずの頬を伝って地面にポタポタと雫が落ちてて。
声を震わせながら、手も震わせながら俺の服をキュッと握った。
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A「グスッ..._______涼介、行こ...?」
涼介「...ん。」
歩き出そうとするAの手を、慌てて掴んで
Aの歩幅に合わせるように歩く。
ジャリジャリを、石や砂を踏みながらタクシーへ向かった。
歩いてる時も、まだ鼻をすすってるA。
空いてる手でAの頭をポンポンと撫でると
A「もぉ...やめて(笑)
涙止まらなくなる...っ。」
涙をこぼしながらも笑って、俺に笑顔を見せた。
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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます!!!! (2022年10月27日 17時) (レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね!これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました!読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います!これからも頑張ってください! (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました! (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました!何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2016年8月7日 11時