story70 ページ22
涼介が先にタクシーから降りて
私が降りるのを手伝ってくれる。
手を差し伸べて、その手を掴んでゆっくりと足を出す。
ジャリっと石が擦れる音がして、久しぶりの感覚だった。
A「んー...っ、久しぶりだなぁ...。」
涼介「はは。」
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途中で買ったお花と、お水を持って
お母さんのお墓を探す。
A「ん、と...確かここなのに。」
久しぶりだから記憶曖昧なんだよね...。
何とか記憶を遡って、キョロキョロと周りを見渡して
A「あ、あった!」
【西園寺家】と書かれたお墓を見つけて、転ばないように近付く。
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A「あれ...誰か来たのかな。」
涼介「...まだ新しい花だな。」
お母さんのお墓の周りにあった
色とりどりの綺麗な花。
お菓子や飲み物も置かれて、誰かが来た形跡があった。
持ってきたお花を飾って、お菓子なども置いてから
蝋燭に火をつけて、線香をたてた。
A「....。」
涼介「....。」
お母さんのお墓の前で、2人並んで手を合わせる。
線香の香りと、花の香りが混ざった匂いがする。
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A「...涼介。」
涼介「なに?」
手を下ろし、目を開けて
涼介を見ると、首を傾げて。
A「ここの場所、覚えといてね。」
涼介「え...。」
A「...私が入る場所だから。」
泣かないように、ちゃんと笑って言った。
そしたら...涼介が悲しそうな顔をして
涼介「...んで、、そんな事言うんだよ...。
まだ決まってねぇのに...。」
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A「＿＿＿残念だけど、決まってるの。
...私だって思いたくないよ。
でも、もう決めた。
残りの時間を涼介と過ごすって...。
大好きな涼介が隣に居てくれれば...もう怖くないから。」
立ち上がって、点滴を倒さないように気を付けながら
涼介に精一杯の笑顔を見せて
涼介「...ばか。」
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A「ふふ。
＿＿＿＿＿お母さん。言い忘れてたんだけど
私の彼氏です。」
涼介の肩に手を置いて、お母さんがいるお墓に向けて話した。
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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます！！！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね！これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました！読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います！これからも頑張ってください！ (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました！ (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました！何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます！ (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：♪くるすけ♪
| 作成日時：2016年8月7日 11時
