story67 ページ19
A「ふふっ...なんか、プロポーズみたいな言い方だねっ...(笑)」
クスクスと笑いながら、だけど涙は零れたままで
Aはその瞳で俺を見ると
A「少ししか生きれない...こんな私で良いのなら...。
私を...涼介の彼女にしてください..ッ...。」
俺の手をギュッと握り、その手に頭をコツンとぶつけた。
手の甲に滴が当たる感じがして。
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涼介「何言ってんのさ...Aじゃなきゃ、意味ないんだよ...。」
Aに覆い被さるように、優しく包み込むように抱き締めた。
Aにつられてか、嬉しすぎてか
俺まで涙が溢れ出てきた。
A「っ...うん...ありがと_____..。」
小さく聞こえたありがとうは、優しく少し笑っているような声だった。
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涼介「A、どっか行きたいところない?」
A「え?...行きたいところねぇ。
行きたくても、たぶんもう出れないよ。
宏太先生に注意されたばかりだし(笑)」
しばらく考えてたのに、半笑いしながら言うA。
あるんじゃん...行きたいなら、連れてってやるよ?
少しくらい、楽しい思いさせてやってもいいじゃん...。
涼介「良いよ。俺が許可とるから。絶対に。
行きたいとこ、ほんとにないの?」
A「...。」
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涼介「ん?」
ないの?って、優しく聞くと
黙り込んで下を見て、ギュッとシーツを握り締めていた。
A「...お母さんの、お墓に行きたい...。」
涼介「お墓参り?」
A「うん。絶対行きたいの...。
入院してから1度も行けてないし...、今 歩けるうちに行きたい...。」
ね、お願いできる?って俺の服を掴んで
悲しそうに頼んでくる。
出来ないなんて言うはずねぇじゃん?
涼介「うん...約束する。」
A「ありがとう...。」
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余命...1ヶ月と8日。
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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます!!!! (2022年10月27日 17時) (レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね!これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました!読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います!これからも頑張ってください! (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました! (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました!何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2016年8月7日 11時