story64*涼介 ページ16
涼介「はぁっ...はぁっ!!」
バンッ!!
A「!?...涼介。」
西園寺 Aと書かれたプレートの部屋に入る。
一人部屋に移されたAは、大きなベッドに横たわっていた。
酸素マスク、点滴など
いろんな機械が繋がれていて、部屋中に機械音が響いてた。
俺に驚いて、顔をこっちに向けるけど
俺の名前を呼びながら、目を細めて笑った。
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笑ったAを見れてホッとしたのか、ヘナヘナと床に座り込む。
気が抜けて、ポロッと涙が零れた。
A「え...涼介?」
涼介「やべ、ぇ...涙腺おかしくなった...っ(笑)」
ゴシゴシと袖で目を擦って、立ち上がってAの所に向かう。
酸素マスクを付けながらも、ゆっくりと口を開いて
A「ごめんね...心配かけて...。」
涼介「ん...平気。Aが笑ってくれるなら...何回だって心配かけられてもいい。」
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Aのベッドに腰掛けて、ジッとAを見てると
A「っ...な、何...?/」
涼介「さっき、久しぶりに笑顔見られたから。」
A「え...?」
涼介「A...最近、ちゃんと笑ってないもん。」
え、笑ってない?って、両手で自分の頬を包むA。
また骨張ったな...。
A「はぁ...。」
涼介「もしかして、疲れた?」
A「んふ...少しだけね。」
って、細い指で少しだけって表して。
枕に頭を沈めて、何回かゆっくりと瞬きをする。
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涼介「A...。」
A「ん...?」
涼介「俺のこと好き?」
A「へっ...!?」
目を閉じてたAが、突然の質問に驚いて
目を開けた。
実は...大ちゃんから聞いちゃったんだよね。
文化祭の日、Aが大ちゃんに言ったこと。
それで、Aが大ちゃんに本当のことを言わないのも
俺に好きだって言わないのも、全部
病気のせいなんだろ?
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自分がもう少しで居なくなるからって
付き合ってしまったら、死にたくないって思うのが大きくなっちゃうから...
自分の気持ちにフタしてるんだろ?
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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます!!!! (2022年10月27日 17時) (レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね!これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました!読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います!これからも頑張ってください! (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました! (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました!何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2016年8月7日 11時