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story61*涼介 ページ13

涼介「Aっ...!!っ、A!!」







A「..__...。」







何か言いたそうにしてるけど、声は届いてこなくて

ギュッとAの細い手を握る。







看護師さんも駆け寄ってきて、救急車を呼びながらAに声をかけて

脈を測ったり、たまに呼吸を見たりしてる。








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A「っ...うっ..!!」







Aがバッと俺の手を振り払って、胸と口を押さえ出す。

吐きそうなのか?それとも心臓が痛いとか?

どっち?どっち____








涼介「A、吐きたいなら吐け!

どこか痛いのか!?なぁ!」



A「っ...は、きたい...し、頭も..心臓も痛い...っ...。」







体を小さく丸めて、口元と胸を押さえながら

Aは涙をボロボロと零した。








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涼介「っ...Aっ...!」








Aの体を起き上がらせて

その細くて小さな体を、ギュッと抱き締めた。








A「はっ...っ、うッ...く..。」


看護師「Aさんっ!!もうすぐで救急車来ますから!!」








俺って...何も出来ないな

何が出来るのかな...。ただAの側にいるだけじゃ

何も出来ないのに。Aの病気を治すことなんて出来ないのに...。







ただ抱き締めることしか、声を掛けることしか出来ない約立たずだ...。









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「はいはい!!退いてください!」

「いっせーのっ!!」








すると、救急車がやってきて

Aはすぐに担架に乗せられて行った。






看護師さんが同行して乗って行き






俺は、Aが乗った救急車が見えなくなっていくのを

ずっと見ていた。









涼介「Aっ...A、っ、く...ぅッ...!」

大貴「__山田...。」




救急車が見えなくなった途端に、足の力が抜けて、膝から崩れ落ちた。

地面が濡れてしまうくらい、ボロボロと涙が出た。







後ろから大ちゃんが優しく背中を撫でてくれてる中で

俺は、ひたすら泣いた。









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Aの苦しみを分かってあげられないことに

Aの苦しみを治してあげれないことに







自分の、無力さに...__________








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みーちゃん - とっても感動しました。今テスト期間中で息抜きをするために見ていたのに涙腺崩壊しすぎて勉強どころじゃなかったです。思わず亡くなった愛犬と重ね合わせてしまいました。そしてこの物語を読んで医者になりたいと思いました。これからも素敵なお話待ってます!!!! (2022年10月27日 17時) (レス) @page50 id: c88c134d3d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - めちゃくちゃ感動して(名前)ちゃんの手紙読み終わった時には涙が溢れ出してました、、他の作品も読みましたが感動する作品ばかりですね!これからもがんばってください!応援しています!!!!!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 42fb8a39ca (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - とても感動しました!読み終わる頃には涙腺崩壊してました笑とても素敵な作品だと思います!これからも頑張ってください! (2019年12月5日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
わーちゃん - めちゃくちゃ感動しました! (2019年10月10日 22時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
ありたん - とても感動しました!何回読んでも泣けます。素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年4月3日 10時) (レス) id: c33aeb4fa6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2016年8月7日 11時

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