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慧「打つよー。」
あ「っ…。」
私に適合する飲み薬がない。
そう言われてしまったので点滴での治療となった。
とりあえずこれで経過を見て、今後の治療を考えるらしいんだけど…。
あ「はぁ…。」
薮「しんどいよね。」
大「ごめんね、俺たちの看病したから…。」
申し訳なさそうに謝る皆に、大丈夫ですよって言いたいんだけど…。
声を出す事すら辛くて何も言えなかった。
点滴が早く効くことを願うしかない…。
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あ「っ…げほっ、っゲホ…っ…!」
中「大丈夫?」
知「我慢しない方が良いよ。」
あ「ゲホッ…!」
診察と治療してからの方が容態が悪化してる気がする。
薬の効果が効く前に悪化しただけだと思うけど、朝に治療して夕方になった今、結構しんどい…。
咳したいけど、したら肺も喉も苦しいし。
でも我慢したらしたで苦しいし。
多少喋れるようにはなったけど、苦しいのは変わりない。
あ「ぅ〜…。」
慧「しんどいねぇ。」
あ「…皆さんに移りませんか…?」
皆がずっと付きっきりで看病してくれてるから心配になった。
私が皆を看病して、それが原因ってのもあるけど…またぶり返したりしないかなって。
あ「涼介君 吸血もしたし…。」
涼「大丈夫だよ。」
あ「それに侑李も病み上がり…っ。」
知「寝なさい。」
喋ってる途中で口を塞がれ、だけどすぐに離れた侑李の手が頬を撫でた。
知「熱いね。いっぱい汗かいて熱下げないと。」
あ「ん…侑李の手…冷たくて気持ちい…。」
知「………病人じゃなきゃ襲ってる。」
その手が冷たくて気持ち良いから、思わず頬をすり寄せてしまった。
ずっと寝て起きてを繰り返してる割に、具合が悪いせいなのか分からないけど
目を閉じれば勝手に眠る感じになっていた。
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あ「…。」
眠りから覚めた時、近くには誰もいなくて外は暗かった。
たぶん皆ご飯の時間なのかもしれない。微妙に笑い声が聞こえてくるから。
夕方から寝たから、具合の善し悪しは特に変わらない。
本当にほんの少し? 良くなった気がしなくもないって感じ。
あ「…早く治って…。」
具合が悪いのも嫌だけど、あの楽しい空間に早く戻りたいって気持ちの方が強かった。
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あちゃん(プロフ) - 一話から何回も読ませてもらってます!こんなに好きな作品に出会えたのは初めてで何回も読ませてもらってます!終わりに向かっていくのはとても寂しいですが主様のペースで更新頑張ってください!とても応援してます! (2021年11月17日 0時) (レス) @page50 id: 6556ee0ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - ♪くるすけ♪さん» 全然大丈夫です!頑張ってください! (2021年9月10日 8時) (レス) id: 26e2860a94 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 最初からずっと読ませてもらってます!今回の内容もある意味良くて続編気になります待ってます! (2021年9月8日 10時) (レス) id: 72ac1295a3 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - かふぇんさん» ありがとうございます! すみません、今気付きました(´;ω;`) 次の更新で直しておきます! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 7871b290ea (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - いつも楽しみにしてます!あと、1536からいきなり1637になってますけど、、 (2021年9月7日 19時) (レス) id: eba823519b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2021年3月22日 12時