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あ「本音を言えば、涼介君との子供が欲しくないわけじゃないです…。
出来ないし産めないのは仕方ない事で、それを承知で付き合ってるんだから…言っちゃいけないんだろうけど。
なんだか…寂しくなってしまって…。」
涼介君の顔が見れない。
沈黙が苦しい。…やっぱり言わない方が良かったかな。
あ「…っ、すみません…もう二度と口にしません…。」
涼「…ごめんな。」
あ「え…。」
涼「Aがそう思ってるだろうなってのは気付いてたし、Aが何も言わないから俺も触れなかった。」
そう言って、私の頭や頬を優しく撫でる涼介君の手。
涼「だから全然正直に言ってくれても良いし、そうしてくれた方が良い。」
あ「…でも、涼介君とずっと2人で居たいってのも本音ですよ。」
涼「…へぇ。」
ずっと合っていた視線が逸れた。
どうやら照れてるみたいです。
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あ「涼介君といつかは結婚…したいです。
子供は居なくても良いです…その代わり、死ぬまでずっとそばにいて欲しいです。
我がままばかりですけど…見捨てないでください。」
ぺこり、と涼介君に頭を下げて
ギュッと閉じていた目を開けると、下から涼介君の手が顔に近付いてるのが見えた。
驚く間もなく、両手で顔を包まれて上へと持ち上げられる。
あ「っ。」
涼「離れるとか捨てるとか、そんな事絶対ありえないからもう二度と言うな。…あと。」
顔から離れた手が背中と頭の後ろに回って、ギュッと抱き寄せられた。
涼「…死ぬ、ってあんまり口にするな。
冗談でも考えたくない。」
苦しいぐらいに抱き締められる腕の力から、少し震えているのを感じ取る。
怒っているのか、怖さからくる震えなのか分からないけど…安易に口に出し過ぎたと反省。
あ「ごめんなさい…。」
涼「…あと、俺も言わなきゃいけない事ある。」
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涼「…まだ決定事項ではないけど、いつかvampire界に戻る事になるかもしれない。」
…え…。
涼「…別に今すぐじゃないし、この話自体はつい最近出てきたんだ。」
あ「戻るって…事は、一生ですよね?」
涼「そうなる。」
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あちゃん(プロフ) - 一話から何回も読ませてもらってます!こんなに好きな作品に出会えたのは初めてで何回も読ませてもらってます!終わりに向かっていくのはとても寂しいですが主様のペースで更新頑張ってください!とても応援してます! (2021年11月17日 0時) (レス) @page50 id: 6556ee0ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - ♪くるすけ♪さん» 全然大丈夫です!頑張ってください! (2021年9月10日 8時) (レス) id: 26e2860a94 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 最初からずっと読ませてもらってます!今回の内容もある意味良くて続編気になります待ってます! (2021年9月8日 10時) (レス) id: 72ac1295a3 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - かふぇんさん» ありがとうございます! すみません、今気付きました(´;ω;`) 次の更新で直しておきます! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 7871b290ea (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - いつも楽しみにしてます!あと、1536からいきなり1637になってますけど、、 (2021年9月7日 19時) (レス) id: eba823519b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2021年3月22日 12時