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そんな陛下の様子を見て、姉ちゃんから連絡が来た。
それがあっちの世界に戻る理由の一つでもある。
あの状態だと仕事にならない。
一応こなしてはいるけど、時間がかかったりミスが目立ったりするらしく、周りへの負担がかなり大きいらしい。
涼「…んなの知るかよ…。」
高「ん?」
涼「いや、なんでもねぇ。」
大「…もし、Aが行きたいくないって言ったらどうするの?」
涼「…戻らない。」
高「あいつは言わなそうだけどな。」
薮「そうだな…ちゃんと本当の気持ち聞いてあげないと。」
Aのことだから、行きたくなくても行くって言いそう。
たぶん本音を聞こうと思っても言わない気がする…。
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光「戻らなかったらどうなる?」
涼「姉ちゃんか美岬が継ぐんじゃね?」
薮「そんな軽くでいいのかよ(笑)」
でもいずれはこうなるんじゃないかって、心のどこかでは思ってた。
姉ちゃんと旦那さんが継ぐ訳ないし、美岬はもっと有り得ない。
期待できるのとしたら、姉ちゃんにいつか出来る子供だ。息子が産まれれば流れで陛下になる。
俺が国王になったところで、俺とAの間には子供は望めない。
俺と結婚しても、Aの立場が良くなることは一生ないだろう。
人種違い、短命、病弱、子供を産めない。
こんな言い方良くないけれど、" 人間 " は良い所なしだ。
中「…やま。」
涼「ん?」
中「何度も言うけど、あっちの世界にAを連れて行くのなら…Aの事を最優先に考えてよ?」
「少しでも油断したら、すぐにかっ攫うからね」
って口に出してなくても、裕翔の鋭い目付きがそう言っているようだった。
涼「分かってる。」
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ガチャ__…
ギッ…
静かにAの部屋に入り、静かにベッドに腰かける。
頬に軽く手を当ててみると、さっきより少し体温が下がっている気がした。
あ「ん…。」
涼「…。」
…あっちの世界が嫌いな訳じゃない。
人間界にきたのも色んな世界を知るって意味で来ただけだし。
いつかは戻るべきなのかと思っていたけど…今では戻りたいと思うことがなくなっていた。
Aに出会ってなかったら…全然違う人生だったな。
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あちゃん(プロフ) - 一話から何回も読ませてもらってます!こんなに好きな作品に出会えたのは初めてで何回も読ませてもらってます!終わりに向かっていくのはとても寂しいですが主様のペースで更新頑張ってください!とても応援してます! (2021年11月17日 0時) (レス) @page50 id: 6556ee0ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - ♪くるすけ♪さん» 全然大丈夫です!頑張ってください! (2021年9月10日 8時) (レス) id: 26e2860a94 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 最初からずっと読ませてもらってます!今回の内容もある意味良くて続編気になります待ってます! (2021年9月8日 10時) (レス) id: 72ac1295a3 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - かふぇんさん» ありがとうございます! すみません、今気付きました(´;ω;`) 次の更新で直しておきます! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 7871b290ea (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - いつも楽しみにしてます!あと、1536からいきなり1637になってますけど、、 (2021年9月7日 19時) (レス) id: eba823519b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2021年3月22日 12時