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ガチャ___
無言で部屋に入ってきて、ベッドに座る私に近付いてくる。
隣に腰掛けて、私の首筋に手を添えた。
涼「さっき採血もしたんだろ? 大丈夫か?」
あ「ちょっとですし…大丈夫ですよ。」
涼「伊野尾ちゃんに何回も" 考えて吸血してね "って言われた。」
本当は今日 吸血するのやめて欲しいのかもな、って笑いながら。
涼「最後の確認。…いいんだな?」
あ「__はい。」
その確認が出来ると、涼介君は私の体を押し倒した。
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涼「痛いかもな。」
あ「っ…。」
着ていた服の襟をグイッと引っ張って、首筋がちゃんと見えるように。
指先で血管をなぞられて、ピタッと指がある位置に止まった。
吸いやすいように横を向いているけど、視界には涼介君の姿が映る。
久しぶりだから痛いよね…って、ギュッと目を瞑って全身に力を入れた。
本当は力を抜いて気にしない方が良いってのは分かってるんだけど…。
チュ…
あ「ひゃっ…!」
ブツッッ__!!
あ「っっ…!」
噛まれると思っていたら、生暖かい舌が触れて、そのまま唇も触れてキスされた。
驚いて声を上げた瞬間に、鋭い痛みが走って唇が触れている部分が熱を出す。
あ「ん…っ…。」
ギュッと両手でベッドのシーツを握り締めていたら
その手を取られて恋人繋ぎで握られた。
うっすらと目を開けて視線を動かしてみるけど、涼介君の髪しか見えない。
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あ「っ、う…。」
体から血が抜けていく感覚。
採血とは違う、吸血されてるという感覚に体が震えた。
ズル___
あ「っ…。」
涼「はぁ…っ。」
牙が抜けて、顔を上げた涼介君が私の頬に手を添えて撫でる。
白い牙も唇も赤く血で染まっている涼介君が、少し息を乱している。
珍しい…久しぶりだからかな…。
少し息を整えてから、また首筋に顔を埋めて
まだ微かに血が溢れている穴を塞いでくれた。
あ「…どう、でした?」
涼「ん…元の味だけど…。」
あ「けど…?」
涼「久しぶりだからか、結構強いかも…。」
もう吸わないように、との意味なのか
口元を押さえながら眉をしかめる。
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とあ。(プロフ) - ♪くるすけ♪さん» 全然大丈夫です!書いていただける事になって良かったです!ありがとうございます!楽しみに待ってます^^ (2021年4月1日 7時) (レス) id: fdf3240231 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - LURINさん» そんな前から読んで頂けてるのですか! ( °-° )ワクワクして頂けて嬉しいです!(笑) 最後は良い終わり方を出来るように頑張ります! こちらこそ長い期間読んで頂きありがとうございます(;_;) (2021年3月31日 18時) (レス) id: 118209df58 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - まゆみさん» 寂しい思いをさせてしまうのは心苦しいですが、最後まで頑張って書き切ります! ありがとうございます(;_;) 長くて大変だと思いますが、ぜひ何度も読み返してください! こちらこそ最後までお付き合い下さい(´˘`*) (2021年3月31日 18時) (レス) id: 118209df58 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - あちゃんさん» はじめまして! ありがとうございます(*^^*) 凄く励みになるコメント嬉しいです! 最後まで飽きずに読んでいただけるよう頑張ります!(´;ω;`) (2021年3月31日 17時) (レス) id: 118209df58 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - とあ。さん» ごめんなさい!!移行先の作者ページでも書いたのですが、書いたつもりになっていました…(泣) 頭の中で一度書いてるので、すぐに書かせて頂きます!!m(_ _)m (2021年3月31日 17時) (レス) id: 118209df58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2020年11月16日 19時