1293 ページ5
今日だけで何度も心が砕けそうになってる。
何度も泣かされるし、涼介君に申し訳ないし
涼介君が怖く見えるし。
涼「あー、だから違くて…。」
ﾎﾞｿﾘと" なんて言えば伝わるかな… "って
言いながら少し項垂れる。
垂れた前髪で顔が見えないけど、どんな表情してるかは想像つく。
分からないですよ
伝わらないですよ
ちゃんと言葉で伝えられないと、涼介君の口から聞かないと。
涼「…泣くなって。」
こめかみを温かい液体が伝っている事に、自分ですらも気付かなかった。
泣いてるのか、泣いてないのかに本人じゃなく他人に気付かれるなんて事ある?
少しため息を付きながら、涼介君は私の涙を拭う。
押し倒していた体勢を変えようと、私の腕を引っ張って起き上がらせた。
.
.
.
.
.
.
ﾎﾟｽｯ…
そのまま優しく抱き締められる。
顔が見えないようにと、肩に私の顔を押し付ける涼介君の優しさにまた涙が溢れそう。
あ「…服、汚れちゃいますよ…。」
涼「いーよ。」
あ「面倒な女って思ってますよね…?」
涼「女は大体 面倒だろ。」
自分で聞いといて失敗した。
かなりｸﾞｻｯてくる。
少しは そんなことないって返してくれるかと期待したけど。
あ「そうですよね…。」
涼「…Aは別だけどな。」
あ「え…?」
涼「面倒だなんて思ってると思うか?」
顔を上げると、さっきまでとは違った表情。
優しくて、笑う時に見る細めた瞳が見下ろしていた。
.
.
.
.
さっきの表情とのｷﾞｬｯﾌﾟに、心臓がｷｭｩっと締め付けられる。
顔が赤くなる前に、気付かれる前に逸らしたかったけど
涼「逸らすなよ?」
腰に巻きついてた片腕を解いて、私の髪を絡ませながら後頭部を固定した。
全てお見通し、と悪戯に笑いながら。
あ「っ…。」
涼「…本音言っていい?」
あ「なんですか…?」
突然そんなこと言われたら、心臓に悪い。
え、本音って何?
なんですかって返したけど、ほんとは聞きたくない。
涼介君が口を開いたと同時に、聞こえなくなる訳じゃないのに目をｷﾞｭｯと瞑った。
.
.
.
.
涼「二度と他の男に近付かないで欲しい。」
あ「…え?」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7068人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
獣と薔薇 - TwitterのDMてお世話になってます！更新頑張ってください！ (2020年3月6日 13時) (
レス) id: b099531090 (このIDを非表示/違反報告)
涼凜 - 占ツク卒業だけはやめてくださいね!くるすけさんの作品が大好きなのでこれからも続けてほしいです！応援しています！頑張ってください！ (2020年2月28日 20時) (レス) id: 7f29f38d32 (このIDを非表示/違反報告)
きゃりぴょん(プロフ) - ストーリーがすごく面白くていつも楽しんで読んでます！！次の展開もすごくたのしみにしてます！ (2020年2月18日 21時) (レス) id: f11248ff85 (このIDを非表示/違反報告)
山田 叶空 toa.Y(プロフ) - 学生の頃から唯一見続けている作品です！ストーリーがとっても面白くて大好きな作品です！いつかは終わりが来てしまう...っていうことは分かっているのですが終わって欲しくないです笑今後の展開も楽しみにしています！ (2020年2月18日 19時) (レス) id: d0b05f1675 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - ちーちゃんさん» 作者自身もこんなに長いのに毎回 赤星を頂けることに嬉しく思います…(´；ω；｀ (2020年2月18日 17時) (レス) id: 118209df58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：♪くるすけ♪
| 作成日時：2019年6月3日 9時
