1279 ページ41
あ「っす＿＿＿!」
知「申し訳ありませんっ!」
と、私の声を遮るように被せてきた侑李。
振り向くと、侑李だけではなく他の3人も
涼介君のお母様に向けて頭を下げていた。
知「…Aに非はないです。」
中「俺らがただ一方的に好きなだけです…。」
慧「俺らが…無理やりしたようなものです。」
大「Aを責めないで下さい、…お願いします。」
深々と頭を下げる4人に
涼介君のお母様も少し戸惑いの表情を見せた。
あ「っすみませんでした…!」
涼母《…まぁ、涼介が許したんでしょうからね。》
涼「…。」
涼母《目を逸らすって事は図星ね?》
静かに目を逸らし、黙り込む涼介君を見続ける涼介君のお母様。
涼母《女の子の扱いには充分気を付けなさいって言ってるでしょう…?》
にこりと微笑むその顔は、どこを見ても笑顔とは取れなかった。
たまに見る涼介君の笑っていない笑顔は、お母様譲りみたい。
.
.
.
.
.
涼母《千尋にも報告しておきますからね。》
涼「絶対うるさくなるじゃんか…。」
涼母《じゃあ二度とこんな事をしないようにしなさい。》
顔も言葉も厳しいけれど
それでもやっぱり涼介君のお母様は優しい。
怒鳴ったりなんて一切しない。
たぶん呼吸器官に問題があるからだろうけど…。
涼「…たぶん。」
涼母《たぶんって…、Aさん本当にごめんなさいね…こんな子で。》
あ「あっ、いえっ…そんな…。」
私がとやかく言える立場じゃないし…
それにこんな話、陛下に聞かれたらって思うとｿﾞｯとする。お母様が言わないことを祈りたい。
涼母《大丈夫よ、陛下には言わないから。》
あ「っ…すみません。」
くすりと笑いながら、人差し指で内緒のﾎﾟｰｽﾞをするお母様。
…指も、細くなってしまってる。
骨に皮と言う言葉そのままだ。
.
.
.
.
.
涼母《ふぅ…。》
薮「あ…疲れさせてしまいましたよね。」
涼母《大丈夫よ…いつもの事だから。》
ﾍﾞｯﾄﾞに背中を預けたお母様が、疲れたように大きな息を付く。
よく見ると汗もかいているし、眉間にしわが見える。
涼「そろそろ終わるか…。」
涼母《…最後にひとつだけ。》
涼「ん?」
涼母《全員…避妊はちゃんとするのよ?》
…全てお見通しのようです。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6719人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山田にーな - すっごく面白くて最初から2回も読みました！ (2020年2月20日 10時) (
レス) id: 0387c71093 (このIDを非表示/違反報告)
�睫撻薀� - 更新まってますぅ！がんばってください (2019年6月15日 18時) (レス) id: b099531090 (このIDを非表示/違反報告)
いのありちね - いつも、読まさせて頂いています。更新してくれるのを、待っています！これからも、頑張ってください。 (2019年6月15日 11時) (レス) id: d9cc8926c2 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はやくだしてー(^^) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
taeko(プロフ) - いつも読ませて頂きありがとうございます。パスワード教えてください (2019年6月11日 21時) (レス) id: fae9b1e4f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：♪くるすけ♪
| 作成日時：2018年12月4日 20時
