9人のドS〇〇達…【20】

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それから毎日毎日、忙しい日々が続いた。








ﾃｰﾌﾞﾙﾏﾅｰ、ｸﾞﾗｽの持ち方でさえも細かく教えられて、

口紅を落とさないような食べ方や飲み方、

挨拶をされた時の返しや、挨拶をしに行く時の言葉、

ﾋｰﾙを履いてもふらつかないようにする歩き方や、立ち振る舞い、

一応 舞踏会でもあるので、踊りの練習、









かなり忙しい毎日に目が回りそうだけど…、涼介君だって頑張ってるんだから。

それに、陛下の前で失態なんて見せるわけにはいかないし。









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「A様…10分ほど休憩なさった方が…。」

あ「大丈夫ですっ…、夜会まで時間が無いんです、っ…少しでも早く覚えないと…っ。」

「ですが…靴ｽﾞﾚが酷く…。」









一番 手のかかったのが、踊りだった。









元々 運動神経がない私に、踊りなんてものは不可能に近い事だし…

けど、”出来ません”って言葉で終わらせられることじゃない。

ﾋｰﾙ履いての練習は、靴ｽﾞﾚはあるし、指先も赤くなるし、









だけど とにかく申し訳ないのが…









ｸﾞﾘｯ＿＿!!






「っぐっっ!!」

あ「あぁぁっ!!ごめんなさいっ…!!(汗)」

「だっ…ぃじょうぶですよ…っ。」









踊りの先生の足を、何度も何度も踏み付けてしまうこと。

こんな事、夜会でしていい事じゃないから…余計に練習が必要なんです。

休んでる暇なんてないんです…。









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あ「はぁ…、……あの。」

「どうかなさいましたか?」

あ「私1人で練習しますので…大丈夫ですよ?」

「え…。」









あ「こんなに覚えの悪い私に付き合って貰うなんて…申し訳ないです。

先生の足だって何度も踏んでしまいますし…。」

「私は大丈夫ですよ…っ?」

あ「や、全然 大丈夫そうに見えないです。」









たった1人、私に踊りを教えるためだけに

一緒に踊ってくれる男の先生と
当日 弾くﾋﾟｱﾉなどの楽器を演奏してくれる女の先生方
手の先から足の先まで見てくれる先生

何人もの先生が付いてくれて…、









それなのに、私…全然 結果出せてない。









「ですが…。」

あ「お願いします。…少しだけ、1人で練習したいんです。」

「＿＿承知致しました…。」








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