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キィ…パタン…
涼「うっわ、すげぇ薔薇の匂い…。」
部屋に入るなり、強烈な薔薇の香りに
涼介君は鼻を押さえていた。
涼「お前から薔薇の匂いしたのは このせいか。」
あ「…してますか?」
涼「結構。髪とかからも___。」
繋いでない方の手で、涼介君は私の髪を掬って
鼻の近くに持っていき匂いを嗅ぐ。
だけど、慣れてるはずなのに…私はその手を振り払ってしまった。
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あ「ぁ…っ、すみません…。」
涼「…いーよ。許す代わりに なに話したのか言ってもらうけど。」
あ「っ…。」
腕を引かれ、ベッドに並ぶように座らされる。
さぁ話せ、とでも言ってるかのように、涼介君は私の顔を見た。
あ「…涼介君…のことをどう思ってるのか、とか聞かれただけです。」
涼「"とか"ってことは他にも聞かれたんだろ。全部話せ。」
あ「…涼介君の立場を考えろ、とか。
…この先、涼介君と結婚して…子供産む、ってことを考えたことはあるのかって。
vampireと人間の間に、ちゃんとした跡取りが産まれることは無い、と。
私には…涼介君と関係を持つ権利が無い…と、最後に言われました。」
本当にこと細かく話すのは無理がある。
最後に言われた言葉が衝撃的すぎて、今の私には辛過ぎて、受け止められなかったんだ。
自分にとって嫌なことばかり、頭に残ってる。
思い出すだけで辛くなることばかり…。
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涼「…っ、ごめん…。」
あ「え___っ…!?」
怒りだしたりするのかと思ったら…、優しく抱き締められて、優しい声でつぶやいた。
驚いて目を見開いてる時も、涼介君は腕にギュゥッと力を込めて抱き締めてくる。
思わず涼介君の背中に腕を回したものの…
あ「っ…あの…。」
涼「ごめんな…嫌な思いばっかりさせて…。」
あ「…大丈夫、ですよ。」
何回も言うけど、ここに来たのは自分の意思だから。
涼介君のお父さんに、国王陛下に気に入られるなんて、絶対あるなんて思ってなかったし…
だけど、ここまで追い詰められるとは思ってなかった、かな。
少しは言葉を返せると思ってたけど…予想以上に難しい質問ばかりだった。
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伊野尾駿氷 0509 622 - 最近来てなかった…それでも覚えてる…? (2017年7月16日 17時) (レス) id: a8ea1a6af0 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾駿氷 0509 622 - くるすけーごめんね! (2017年7月16日 17時) (レス) id: a8ea1a6af0 (このIDを非表示/違反報告)
山田みなみ(プロフ) - ずっと待ってました!めっちゃ楽しみです! (2017年7月7日 12時) (レス) id: b254f916c5 (このIDを非表示/違反報告)
ちみみみみ - ♪くるすけ♪さん» 楽しみに待ってます! (2017年7月7日 5時) (レス) id: 8cd35d16b3 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - ちみみみみさん» もうしばらくお待ち下さい!! (2017年7月5日 21時) (レス) id: 118209df58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2017年5月21日 19時