9人のドS〇〇達…【20】 (ページ13)

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＿2日後＿

薮「じゃ…そろそろ行くか。」

光「A、荷物ちゃんと持った?」

あ「はい…。でも、ほんとに服とか持たなくていいんですか?」

涼「いらない。荷物増えるからな。」

涼介君に言われた。

荷物の中で、洋服だけは持たなくていいと。

あっちの世界に馴染むために、あっちの世界の服を着てもらうからって。

下着とかﾒｲｸ道具とか、生活に必要なものだけ詰め込んだ。

涼「…A、悪いんだけどさ。」

あ「はい?」

涼「少し…眠っててもらう。」

あ「え＿＿＿っ…!」

ﾄﾝｯ、と首の後ろを強めに叩かれて

目の前が真っ暗になり、意識を手放した。

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ｻﾞｯ＿＿ｻﾞｯ＿＿ｻﾞｯ＿＿…

あ「っ…。」

高「ったく…出る場所間違えるとか何なんだよ…。」

涼「仕方ねぇだろ…久しぶりにあの術使ったんだから。

無事に敷地内に着いただけでもﾏｼだと思え。」

草をかき分ける音と、森林の中にいるような木と草の匂い。

体が揺れる感覚に、耳から涼介君と高木君の声が聞こえてきた。

ゆっくりと目を開けると、360度森の中に、私達はいた。

あ「ん…。」

中「あ、起きた。」

圭「A、体どこも痛くない?」

少しずつ見えてきた。

どうやら私の体を、裕翔君がおぶってくれているみたいで。

隣にいた圭人君が、心配そうに聞いてくる。

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そっか…私、涼介君に気絶させられたんだっけ。

中「歩く?」

あ「はい…。」

靴を履かせてもらって、地面に足をつける。

どこを踏んでも草だらけ、周りを見ても建物や気配なんてない。

涼「悪い、少し歩くことになる。」

あ「そうですか…。」

知「草で肌切らないように気を付けてね?」

あ「うん…。」

本当に道が分かってるのか、闇雲に歩いてるのかってぐらい

同じような景色の中を歩き出す涼介君達。

今のところ、普通の人間界の森林と変わりないって思うかもしれない。

本当にこの世界の人間は、私しかいないって考えるのが嘘のようだった。

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