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蝉「……だから?」









蝉は私のことを、乱暴に涼介君に投げ付けた。

受け止めてくれた涼介君は、私を抱き締めながら蝉に言葉をぶつける。







"死ぬ"

蝉にはそんな言葉が、その言葉の意味が…怖く思えないんだろう。









冷めた顔で、死んだような冷たい瞳で

蝉は荒くなった呼吸を整えながら、そんな言葉を出した。









涼「だから…って…。」

薮「お前は…死んでもいいのか?」

蝉「なにを今更。…俺はこの手で数え切れないほどの人を殺してきたんだよ。









俺が死んで、喜ぶ奴なんて何人もいるし。
殺されずに生きれる奴だっている。」









なんで…そんな冷たいこと言うの…。

なんで"死にたい"って言ってるような言葉を出すの…。









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私が次見た時には…そこに蝉の姿はなかった。

代わりに、蝉から出た赤黒い液体が床に染み込んでいた。









あ「っ…。」

涼「…A、薮ちゃんが結界張ってくれたから。

お前はここにいろ。俺達以外は誰も触れられないようにしたから。」

薮「熱が上がるとだめだから…ちゃんと休んでるんだよ?」









さっきと同じように、涼介君は私を壁際まで運んで
壁に背中をくっつけるように座らせた。

冷たい壁が、高かった体温を下げてくれる。




涼介君は自分の黒いマントを、私に羽織るように掛けてくれて

また頭を撫でてから…薮君とあの危険な場所に向かって行った。









あ「…こんなとこになるなら…逃げてれば良かったのかも。」









きっと、蝉だけでなく涼介君達にまで傷を負わせる。

今まで蝉が仕事から帰ってきても、蝉の身体には傷一つなかった。







それが…そんな蝉が…あんな傷だらけになるなんて。









あ「っ…お願ぃ…死なないでっ…。」









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中「A、…Aっ。」

あ「…裕翔君…?」

中「おいで。…ボス以外は終わったから、こっちの方が安全だって光君が言ってた。」









呼吸の乱れもない…けど、やっぱり所々を傷だらけにした裕翔君は

私に手を伸ばして、私の身体を抱き上げた。









中「体、辛かったら言ってね?」

あ「…はい…。」








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ノン - 蝉、さいこ〜!!別れの時とかマジで感動しますわ( ;∀;)やばいです! (2018年3月21日 23時) (レス) id: 6cb2e50d9f (このIDを非表示/違反報告)
音榮(プロフ) - ページ3に性/・行・為の描写があります。フラグを立てた方がよろしいかと。 (2018年1月31日 22時) (レス) id: b73e50a267 (このIDを非表示/違反報告)
kou - すみません、間違えました。 (2017年10月23日 13時) (レス) id: 6fef2e555d (このIDを非表示/違反報告)
kou - ツイッターってやってますか? (2017年10月23日 13時) (レス) id: 6fef2e555d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - あ、そのまんまだったんですね!!ありがとうございます! (2017年6月4日 21時) (レス) id: 26cab9163e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2017年4月4日 21時

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