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涼介side
弱々しく首を横に振ったA。
…なんでこんな時まで我慢すんだよ。
大「A、我慢しなくていいんだよ…?」
涼「泣きな?」
あ「っ…。」
Aの冷たい体が温まるまで離すわけにいかない。
だから抱き締めたまま、頭をポンポンと撫でる。
それでも、Aは首を横に振った。
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ガァァーーンッッ!!
あ「っっ!!?」
ギリギリ当たることは無かったけど、俺らの少し横の壁に
誰かが投げ飛ばしたであろう人が飛んできた。
反射的にAをギュッと抱き締めながら、後ろを振り返った。
完全に投げた本人だって分かりやすく、伊野ちゃんが少し青ざめた顔でこっちを見てた。
涼「あっ…ぶねぇなぁ!!」
大「伊野ちゃん暴れ過ぎなんだよ!!」
涼「Aに当たったら元も子もねぇだろーが!!!」
大「気を付けろキノコ!!!」
慧「お前ら言う事が何個か多いんだよっっ!!!」
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光「山田ぁぁあっ!!こっちやばいから早くしろ!!」
涼「くっ…、大ちゃん先に行って!!」
大「あいよっ!!」
奥から聞こえてきた光君の声。
あんだけいても まだ敵いるのか…。
でも、…Aを1人にしていくのは…
かと言って連れて行っても、余計に危険なだけだ…。
涼「…どうすれば…。」
あ「…涼介…く…。」
涼「ん…?」
あ「行っ…てくださぃ…。」
懸命に顔を上げて、弱々しく手で俺の服を握るA。
だけど、そんなの却下。
いくらAの頼みでも、Aを1人にして行くのは無理だ。
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涼「…そうだ、薮ちゃん。薮ちゃんの強い結界張っておけば…!!」
Aの体を抱き抱えて、壁の陰から奥を覗く。
床には無残な死体と、ボコボコにやられた男達が倒れていた。
これはAに見せれねぇな…(汗)
涼「…いた!」
奥の方に薮ちゃんの姿を発見した。
…けど、本当に奥の方で この距離をA連れて行くのは…(汗)
叫んでも聞こえねぇよな…。
くそ…っ、置いていくしかねぇのか…っ。
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ノン - 蝉、さいこ〜!!別れの時とかマジで感動しますわ( ;∀;)やばいです! (2018年3月21日 23時) (レス) id: 6cb2e50d9f (このIDを非表示/違反報告)
音榮(プロフ) - ページ3に性/・行・為の描写があります。フラグを立てた方がよろしいかと。 (2018年1月31日 22時) (レス) id: b73e50a267 (このIDを非表示/違反報告)
kou - すみません、間違えました。 (2017年10月23日 13時) (レス) id: 6fef2e555d (このIDを非表示/違反報告)
kou - ツイッターってやってますか? (2017年10月23日 13時) (レス) id: 6fef2e555d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - あ、そのまんまだったんですね!!ありがとうございます! (2017年6月4日 21時) (レス) id: 26cab9163e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2017年4月4日 21時