869 ページ26
あ「…う、っ…。」
なんだか、深い眠りから覚めたような体のだるさ。
重たくて少しだけ胸焼けのような、気持ち悪さが襲ってくる。
両腕をついて起き上がると、古びたベッドのような音が大きく響いた。
ギィッ!!
あ「っへ…!?」
あまりの音の大きさにビックリした…けど
そんなことよりも
あ「ここ、どこ…。」
.
.
.
.
.
.
狭いし…暗いし…なんか少し汚い。
窓から見える外は、今まで見たことないような景色。
出たら危険そうな場所だった。
ま…どう考えても男の部屋だよね。
でも涼介君達の部屋ではない。
あ「!!…あの黄色の服…。」
ベッドから降りて、少し部屋の中を歩くと
洗濯物として干されていた黄色の服
…と、あれは…レインコート?
なんか、少し黒ずんでない?
ガチャ__
.
.
.
.
.
.
あ「っ…!!?」
蝉「なんだ。起きてたのかよ。」
あ「あなた…っ。」
黒のタンクトップ姿で、右手に袋を持った男。
半透明な袋の中には黄色の服が入っていた。
蝉「腹減ってるか?」
あ「……。」
袋をテーブルに置き、反応しない私を見た。
目は、冷たくて鋭くて…感情なんて一欠片もない。
蝉「耳聞こえてんのか?」
あ「…私をどうするつもり。」
.
.
.
.
蝉「…さぁな。」
あ「は…?…意味分かんないっ!!
用がないなら帰して!!」
再びギロッと睨まれて、涼介君とは違う瞳の鋭さに
体がビクついて思わず後ろに下がる。
と、男が近寄ってきて
バンッ!!!
あ「ひっ…っ!!」
薄そうな壁に、私を挟み込むようにして両腕を強く叩きつけた。
きっと、この男は壁ドンなんて言葉を知らない。
こんなキュンとしない、怖いだけの壁ドンなんて受けたこともない。
あ「っ、な…っ!!」
蝉「……。」
男は瞬きもせずに私を見つめながら、ゆっくりと右手を近付けてくる。
スル、っと右手を触れるか触れないかの距離で、頬に伸ばしてきた。
.
.
.
あ「なんっ…。」
蝉「やっぱり…消える。」
あ「は…?」
.
.
3841人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノン - 蝉、さいこ〜!!別れの時とかマジで感動しますわ( ;∀;)やばいです! (2018年3月21日 23時) (レス) id: 6cb2e50d9f (このIDを非表示/違反報告)
音榮(プロフ) - ページ3に性/・行・為の描写があります。フラグを立てた方がよろしいかと。 (2018年1月31日 22時) (レス) id: b73e50a267 (このIDを非表示/違反報告)
kou - すみません、間違えました。 (2017年10月23日 13時) (レス) id: 6fef2e555d (このIDを非表示/違反報告)
kou - ツイッターってやってますか? (2017年10月23日 13時) (レス) id: 6fef2e555d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - あ、そのまんまだったんですね!!ありがとうございます! (2017年6月4日 21時) (レス) id: 26cab9163e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2017年4月4日 21時