タイトル925 ページ7
先生「…、はい。もう大丈夫ですよ。」
あ「ありがとうございます…。」
先生「無茶しないで下さい…、まだ完璧に治った理由じゃないんですからね？
こんなに汗かいて…風邪までひいたらどうするんですか。」
ごめんなさい…なんて、言えない。
謝って済む問題じゃなかったから。
周りの人達の対応が良かったのと、コンサートが終わってからだから良かった。
もしコンサート中に倒れたりなんてしたら…。
あ「…っ、も…やだ…。」
マネ「Aさん…。」
・
・
・
・
・
・
・
あ「あたし…どうすればいいんですか？」
マネ「……。」
あ「迷惑ばっかかけて…皆になんてお詫びすればいいのか分かんない…っ。
数時間後にはカウコンがあって年が明けるのに…、最後の最後まで苦しそうな顔ばっかさせて…。」
マネ「……Aさん、泣かないで下さい。
せっかく来てくれたメンバーさんまで泣きそうじゃないですか。」
あ「…はい？」
マネージャーさんが立ち上がって、閉じられていたカーテンを開いた。
すると、すっごい涙を堪えてるような顔した皆がいた。
あ「っ、なんで！？リハとかは…！？」
光「…そんなのより、メンバーが大事に決まってるだろ。」
薮「…もう痛くないのか？」
震えてる声に、何も言えなくなって
とりあえずうん、って呟いた。
・
・
・
・
・
・
・
あ「ほんと…ごめんね…。」
知「謝らないでよ…。」
大「そうだよ…、 Aなにも悪くないよ？」
あ「だって…そんな悲しそうな顔ばっかさせて…、迷惑かけてばかりなんだよ？
…ほんとにごめんなさい…。」
謝らずにはいられない。
目を覚ましたこと黙ってて、突然コンサートに出てきたと思えば
また倒れて、ここまで来てもらっちゃって。
どれだけ迷惑かければ気が済むんだって、自分でも思うくらい。
あ「ごめ…っ。」
涼「……謝んなって…言ってんじゃん…。」
涼介の大きな手によって、口を押さえられた。
少し力を込めながら、目も合わせずに下を向いて。
あ「…え。」
やっと顔を上げた涼介の瞳には、透明な雫が溜まっていて
今にもこぼれ落ちそうになっていた。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1957人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玄ちゃん(プロフ) - 何度読んでも泣ける小説です。それと、誤字脱字が目立ちました。でも、楽しかったです(o^∀^o) 長文失礼しましたm(_ _)m (2019年8月1日 12時) (
レス) id: b03705665b (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - この小説が読みたくて検索しても出てこなくて作者様をお気に入りに入れていて久しぶりに色んな方のを読んでいこうと思った時に作者様を最初にしたときにこれを見つけました。読み進めて、あ、これ、探してたやつ！ってなりながらドンドン読んでいきました。 (2019年8月1日 12時) (レス) id: b03705665b (このIDを非表示/違反報告)
あやりん(プロフ) - 最後まで読みました！とても面白かったです！ (2019年4月13日 16時) (レス) id: c06e99f103 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - こんにちは！初めまして！作品読ませて頂きました。もうキュンキュンと涙腺崩壊と作品に引き込まれました！本当に作者さんのお話大好きです！完結おめでとうございます！これからもまた読みに来たいと思います！ (2018年12月31日 7時) (レス) id: 0106b7db15 (このIDを非表示/違反報告)
山田愛 - 時間を忘れてしまうくらい物語の世界に引き込まれました！ (2018年12月24日 18時) (レス) id: 29cca44548 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：♪くるすけ♪
| 作成日時：2017年2月18日 11時
