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story28 ページ28

「でな？

写真見せてもらってん

俺と同じところに笑窪のある女の子

Aのや

話聞いてすぐ俺は、お前を引き取りたいと思った

でも、メグミさんがまだ言えてないって

二十歳超えたら言おうと思うってゆっててんけど

お前、彼氏と一緒に住んでたりであんまり会わんかったやろ？

だから、なーなーになっててんな。

それで今回の事があってすぐメグミさんから

連絡きてな

『重岡くん、ごめんなさい。

Aを、これ以上傷付く姿を母として見てられません

助けてあげてください

私が与えられなかった分の愛所をAに

与えた上げてください』って

それ聞いて俺、あかん、助けなきゃって思ってん

俺が、ずっと仕事頑張ってこれたのも

全部、いつAが来てもいいようにって

来たときに安心させてあげれるようにって

メンバーにも、ジャニーさんにも話しててんで？

だから、今は辛いかもしれんけど

やっと一緒に暮らせるようになったんやから

もう。いなくならんといてや…」

お兄ちゃんの話を聞いて涙が止まらなくなった

メグミさんはちゃんと私に愛をくれていた

メグミさんはちゃんと私を娘だと思ってくれていた

お兄ちゃんはずっと、私のためにも頑張ってくれていた

「お兄ちゃん、ありがとう」

感謝を伝えるとお兄ちゃんは照れ臭そうに笑ったいた

目が赤くなっていたのは見なかったことにしておこう…

「ほんなら、帰るで～」

明るい口調でお兄ちゃんがそう言ってくれて

私はとても安心した