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『...急に外に出たくなったんだよ』



ま「Aは出かける時、僕に連絡くれるじゃん」



『まふにサプライズしたかったかも』



ま「遺品にプレゼントなんてなかった」



『買う前...』



ま「Aは何も持たないで出たでしょ!!!!」






今までで一番大きな声で言うと、Aは黙り込んだ


ずっと思ってた


警察の人から渡された遺品を見ていて、ずっと違和感を感じていた


だって...鍵しか持ってなかったんだもん


財布も携帯も持っていかないで、戸締まりに必要な鍵だけ持っていくなんて絶対におかしい


散歩だとしたら僕に連絡をくれるし、Aのことだから小腹が空いた用に財布を持っていくだろう


だから、僕は警察から話を聞いたあと直ぐに調べた


葬式のときは関係者から人間関係や家族のこととかも聞いた






ま「ね、本当はどこにも行かないつもりだったんでしょ?」






いや、違う


本当はどこよりも遠いところに行くつもりだったんだ






ま「Aは自分を殺そうと思って、外に出たんでしょ?」






耳のそばで何かが壊れる音がした

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作者名:月星空 | 作成日時:2022年12月1日 14時

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