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昔から愛想が良かった
ニコニコ笑えば皆が喜んでくれる
施設で育ってきた私がそれを一番わかっている
だから、毎日ニコニコして人の言うことを聞いていた
両親は私が幼い頃に他界し、親戚は施設に私を預けた
そんな事は今までずっと気にしてこなかった
いつも気にしているのは皆の顔色で、私は人の表情ですぐ感情が分かった
大人はみんな
「Aちゃんは本当に偉い子ね」
「将来が楽しみ」
とか私を褒めるだけだった
でも、小さい子たちは違った
私が皿洗いなどをしていると心配してくれたり手伝ったりしてくれた
子供は本当にすごい
私は優しくしてくれる子達をみて泣いていた
学生時代は充実していた
部活も勉強も両立できたし、友達も多かった
全て努力で積み上げてきたもので私は嬉しくなった
高校生になって不思議な男の子と出会い、少しだけ変わったかもしれない
ま「こ、こんにちわ！
相川真冬です...」
キレイなソプラノボイスで白髪の子だった
目を合わせると直ぐに逸らすし、カタコトだし...
正直言うとめんどくさかった
けど、嫌われたくないので話しかけて仲良くなっていった
だから
ま「僕と付き合ってください！！」
そう言われた時は驚いた
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作者名：月星空 | 作成日時：2022年12月1日 14時
