検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:1,108 hit

ページ12

僕は某動画サイトで生配信を開く


深呼吸をすると重い空気が肺の中に入ってくる感じがする


けど、これは自分のために...自分たちのためには配信をしなければならなかった


コメントを見ると心無い言葉を投げかける人や、心配してくる人、様々な人がいた


今すぐに逃げ出したい






天「大丈夫だよ」






天月くんの一言で我に返る


僕はもう一度深呼吸をして音をのせた






ま「みなさん...少し昔の話をさせて下さい」






コメントを見るのが嫌だ


僕はみんなの事を無視して、何回も目を瞑って深呼吸をして話し始めた






ま「僕の彼女は高校のときに出会いました」






Aは誰にでもニコニコしながら話していた


それは僕にもだ


筆箱を落としてしまった時も、登校してきた時も、目が合った時も

ニコニコ笑いながら話しかけてきてくれる


僕にとってAは憧れの人だった


それが恋愛感情になるのは遅くはなかったんだ






ま「彼女はふとした時に悲しいそうな顔をするんです


そして、一人きりになった時に周囲を確認して泣いてしまう...」






僕は知っていた

Aが体育館裏に行っては泣いている事を


僕は泣いている姿を見て、すんなりと恋に落ちてしまった


ニコニコしているその顔がぐしゃぐしゃになっていく姿が可愛らしく、少し赤くなっている頬に

伝う涙が美しく、一瞬で好きになってしまったんだ






ま「こんな事を言って皆が...皆さんが引くのは分かってます


けど、僕は強がって笑う彼女が愛おしくてたまらなかったんです」






信じてくださいと言うと数秒の沈黙が続く


沈黙が気になったのか、ミュートにしていた天月くんが大丈夫?と心配してくれた


僕が大丈夫と答えると天月くんは僕が泣いている事に気づいたのか、話を簡単にまとめて

炎上に事について否定してくれた


Aは僕と付き合っていて幸せだと言っていた事、僕はそんな事をする人間じゃない事、

Aと僕に幸せをもらった人がたくさんいる事...


そんな事を聞いてまた涙が溢れてきた


そして





ブーッ...ブーッ...





携帯電話が鳴った


画面を確認すると非通知だったので、僕は助けを僻むかのように必死に電話に出た






『もしも〜し!』






僕はこの声に、彼女にどれだけ救われれば気が済むんだろう

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:mfmf , utit , 幽霊
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月星空 | 作成日時:2022年12月1日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。