ジンペイの幼馴染みは超絶美少女だった２【妖怪学園Y〜Ｎとの遭遇〜】

第７０話〜友人との再会と、あの映画の上映〜 ページ44

〜講堂(控え室)〜

グロサワアキオ「嘘だろ！？と…友道じゃないか！」

ケン「久し振りだね、あっちゃん。」

アキオ「お前、死んだ筈じゃ…！」

ケン「うん。でも『どうしても映画に出たい』と思っていたら、こうして…。」

アキオ「まさかまた会えるとは…！」

ケン「僕のせいで卒業制作の映画、駄目になっちゃったんだよね？本当に悪かったと思っている…。」

アキオ「いや、俺の方こそずっと謝りたかったんだ。」

ケン「えっ…？」

アキオ「お前が事故で亡くなった事で、『無限増殖ゾンビーズ！』は『呪われた未完の映画』として話題になり、それがきっかけで俺は今では“グ ロ映画の巨匠”と言われるまでになった。ただ結果として、お前の不幸を利用して成功したような形になってしまったんだ…。」

ケン「何だ、そんな事！謝る必要なんてないよ！僕はあっちゃんが有名になってくれて、本当に嬉しいんだ！」

アキオ「えっ…？」

ケン「寧ろ、グ ロ映画の巨匠の役に立てたなんて誇らしいよ！」

アキオ「友道…！」

ケン「これで気が済んだよ！でも『無限増殖ゾンビーズ！』、完成させたかったなぁ！」

アキオ「………。」

その後、グロサワ監督の講演の後に25年前の未完の映画『無限増殖ゾンビーズ！』が上映された。
問題の友道くんが足を滑らせて転落してしまったシーンは、何とグロサワ監督がCGで友道くんをまだ生きているかの様に動かしていた。
グロサワ監督が海外へ行った本当の目的…それは最新のCG技術を学び、友人である友道くんとの夢の映画を完成させる為だった。
映画が終わると、講堂内では大勢の人の拍手が響いた…。

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