シンデレラストーリー (ページ6)

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丸山side

7年前

新入社員として入ってきたA。

一目惚れしてご飯誘っても

ごめんなさい。

行けません。

と断られ続けて

ほんまは使いたくなかってんけど

副支配人命令と言うと渋々着いてきた。

最初は敬語で話聞くだけだったのが

｢バンド組んでベースしててん｣

の一言でガラッと変わって

学生時代吹奏楽部だった事

音楽が大好きでよくフェスに行くこと

漫画が好きな事

映画が好きな事

沢山自分から話してくれてて

徐々に敬語が抜け

ご飯に誘うと着いてくるようになった。

Aが入社した年の夏フェス。

チケット取って誘ってみると快くＯＫ。

フェス終わってご飯食べながら

｢僕と付き合ってくれへん？｣

に少し迷って

A｢はい｣

と返事をしてくれた時は

死ぬんちゃうかってくらい嬉しかった。

付き合い始めて1年は職場での内緒の関係。

ほんまは言いふらしたかってんけど

そんな事したら俺が親父に殺される。

んで、Aもきっと職を失う。

やから黙ってたのに

どこからか情報が漏れて親父である支配人の耳に。