シンデレラストーリー (ページ4)

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小学校6年の時に両親が離婚した。

簡単に言えば母親に捨てられた。

それを理由に虐められた中学時代。

最初は話しかけてきてくれて

旧姓、西村と錦戸で席も隣同士。

それがある時突然朝の挨拶がなくなった。

そして、給食の時の出来事。

錦｢貧乏人だからボロッボロのんしかないねんな｣

そう言って私を見て嘲笑った。

そこからいじめはエスカレートして

私は学校に行かなくなった。

幸いこの会社であたしの事を名前で呼ぶのは旦那だけ。

そして旧姓を知ってる人も数は少なく

みんな私を丸山さんと呼ぶ。

だから、、きっと、、、あいつも気づかない。

そう、信じてたのに…。

｢お昼ありがとうございました｣

森瀬｢丸山さん！！｣

｢なになに(笑)また質問？｣

森瀬｢さっきの方のこれ入力したくて…｣

持ってる紙を覗くと

そこに書かれてたのは錦戸亮の名前と会員番号。

｢え、、、会員？｣

森瀬｢そーなんですよ、でも僕やり方知らなくて｣

うちのホテルは入会金年会費払うと

泊まる時安くなる。

そして、普段お金を取る朝食も無料になる。

森瀬｢支配人が嫁に聞いたらえぇやんかぁー
って嫌味ったらしく意地悪言うんです…｣

｢なにそれ(笑)これはね…｣

パソコン入力の仕方を教えてると

エレベーターが開く音がして目を向けた。

｢…行ってらっしやいませ｣

降りてきた人に頭を下げて挨拶してると

私をじっと見つめる錦戸亮。

バレたかな。なんて思いながら頭をあげると

行ってきます！！と笑顔を向けられた。