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浦岡さんの件がとりあえずは一段落して、学校では文化祭の準備が始まっている。
手を動かしながら、まるちゃんが口を開く。
まる「そういえば、部活動対抗リレーのお願いはなんやったん?」
A「あー、なんか揉めてるらしくて。
まだお願いされてないんだよね。
なにを揉めてるのか、ちょっと怖いよ」
お願いは1つだけ、その1つを何にするかの決着はまだつかないらしい。
まるちゃんと一緒に、看板に色を乗せながら苦笑いを交わす。
まる「でも、みんならしいなぁ。
みんなAのこと大好きやから、決めきれへんのやろ」
A「それは自意識過剰な気もするけど!」
まる「なんでや、はたから見てても分かるで。
めちゃくちゃ囲われてるやん」
カラカラと笑いながら、当たり前のことのようにまるちゃんが言う。
それを聞いていたクラスメイトの数人も、笑いながら頷いている。
「番犬みたいやで」
「近づきたくても近づかれへん人、いっぱいおると思うで」
A「そ、そんなに...?」
あたしの問いかけに、みんなは一斉に頷いた。
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さくらんぼちゃん - わー!こんなマネージャー生活憧れるっ!続きが楽しみ〜!! (1月3日 10時) (レス) @page15 id: 5991a83759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:智紀りょう | 作成日時:2023年11月7日 18時