稲荷崎高校のマネージャーは世界一＃6【ハイキュー】 (ページ5)

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あたしの答えに頭を深々と下げた浦岡と、最後に試合をした。

前に廃墟で戦ったときよりも、空手の基礎が出来ていて、強くなるんだろうという予感がした。

試合はあたしの勝ちだったが、浦岡さんの顔は晴れ晴れとしていた。

侑「ほんま優しすぎるわ」

道場を出て、駅までの道のりで口を開いたのは侑だった。

侑は全面的に敵意をむき出しにしていたので、ヒヤヒヤしていたが、表立って攻撃することはなかった。

侑なりに我慢してくれたのだと思う。

A「確かにそんな簡単に許さないっていう選択肢もあったのかもしれないね」

侑「せやろ！？
ああいうやつ、口だけで反省せえへんで」

A「針のむしろになることが分かってるのに、わざわざ謝りに来たってことはそれなりの覚悟なのかなって思って」

そう、あたしたちは知っている。

謝るのが難しいことを。

A「合宿のとき、あたしたち喧嘩したじゃない？
あのときも謝るの勇気いらなかった？」

侑の方を見ると、こちらの言わんとすることを察したのか、苦虫を噛み潰したような表情をしていた。

A「失言を謝るときであんなに勇気いったんだから、今回謝ろうってしたのは相当だと思うんだ。
...しかも、みんなが代わりに怒ってくれてたから、前より冷静に話を聞けた気がするし！」

銀島「相変わらずAは人たらしやなぁ」

ぎんの一言で頑なだった侑の表情が、少しだけ緩む。

侑「...おん、せやな。
.....でも！許すかはまた別の話やんな！？」

A「それはそう！
言葉で言うのは簡単だけど、行動で示すのは難しいからね。
だから一緒に見極めてね」

治「Aも俺らを頼るのが上手くなって、嬉しい限りや」

角名「ほんとにね、最初の頃とは大違いだよね」