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たとえ2日目でも、当番中は例外として通常通りの対応をするよう約束をした。
それにはすんなり同意してもらえたので、一安心だ。
お姫様扱いとはどういうものか分からないが、可愛くて、可憐で、か弱いイメージがある。
少なくともあたしは、誰かに守ってもらうより自分で戦える可愛げのない女なので、そんな扱いをされたことはない。
考えながらドーナツの試作をすすめる。
プレーン、チョコ、抹茶のドーナツを一通り作って味見をする。
「これやと味薄いかなぁ」
「ほんまやな。
チョコはちょうどええけど、抹茶はもう少し濃くてもええかも」
みんなでわいわい作っている中で、まるちゃんに相談すると、「ええやん」と面白がっている表情で言われた。
まる「おもろいこと考えたなぁ」
A「面白いのは周りだけじゃん...!」
まる「そんなこと言うて、Aも楽しみやろ?」
A「それはちょっとあるけど…」
ほらぁ、と言いたげな笑みを浮かべるまるちゃん。
自分たちのためじゃなく、あたしのことを考えて決めてくれたことが嬉しいのだと思う。
なんというか、むず痒く、心があったかくなるような。
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さくらんぼちゃん - わー!こんなマネージャー生活憧れるっ!続きが楽しみ〜!! (1月3日 10時) (レス) @page15 id: 5991a83759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:智紀りょう | 作成日時:2023年11月7日 18時