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信介先輩の言葉に、男は体をはね起こす。
「すんません、俺の名前は浦岡湊と言います。
だいぶ前に失礼やらかした、浦岡たちの兄です」
おそらく、マネージャー試用期間のときにあたしを北校舎に呼び出した女子生徒と、椅子で殴ろうとした男子生徒のことらしい。
そういえば兄がいると聞いた気もする。
角名「兄弟そろってやばいじゃん」
浦岡「俺を見て育ったところもあると思うんで…」
聞けば、両親との関係も悪く、小さい頃から不安定な生活をしてきたとのこと。
経済面でも不安定、親との関係も不安定で、流れのようにグレた。
どんどんやることがエスカレートして、今回の事件を起こしてしまった。
浦岡「今回のことで、俺みたいに毒気抜かれたやつと、やり返したるって燃えとるやつと、グループが二分してしもうて。
俺が頭しとったから、グループは解体してきたんやけども、納得いってへん連中が集まっとるらしくて、俺で食い止められるところは食い止めなあかんな、と思って」
少し話が不穏になってきたが、あたしやグループの動向が把握できるように、というのも近づいた理由の1つらしい。
新しい情報にザワつく。
またあたしだけじゃなく、周りの人に危険が迫るかもしれないという理不尽な事実に、怒りが込み上げる。
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さくらんぼちゃん - わー!こんなマネージャー生活憧れるっ!続きが楽しみ〜!! (1月3日 10時) (レス) @page15 id: 5991a83759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:智紀りょう | 作成日時:2023年11月7日 18時