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「そういえば、なんでここが分かったん?
Aちゃん、何も言ってへんかったのに」


教えてくれるよな、とあたしの首を下から掬うようにしてアピールする。


A「ぐ…っ」


急に気道を塞がれて苦しくなり、声をあげてしまう。

侑くんだけではなく、治くんの堪忍袋の緒も切れそうになっている。

あの北さんでさえ、額に青筋が見える。


北「…角名、順番に話したれ」

角名「…はい」


男をにらみながら、りんくんが口を開く。


遡って、今から数時間前。

学校が終わり、北さんに言われた通り1年バレー部で勉強していたとき。

手を緩めてくれたので、息を吸い込みながらりんくんの話に耳をかたむける。

102 角名視点→←100



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作者名:智紀りょう | 作成日時:2023年2月9日 14時

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