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侑「今度の勉強会も頑張るんや…!
勉強でもええとこ見せて、バレーでもええとこ見せんねん!」
A「楽しみです」
まる「ほんま、手懐けたなぁ。どうやったん?」
A「特になにかした覚えはないというか、事件がありすぎたというか…」
今は周りから妬まれることはなく、平穏に過ごすことができている。
むしろセットで推されているな、と思うことも増えた。
それはそうと、あたしも教えられるように勉強するようになったので、一石二鳥かもしれない。
侑「なぁ!Aはご褒美なにがええ!?
俺らだけご褒美は不平等やんな!?」
角名「それ、侑にしてはいいアイデアじゃん」
侑「はぁん!?喧嘩売っとるんか!」
A「ご、ご褒美…ですか。うーん…」
想定していなかった問いかけに、少し悩む。
ご褒美…みんなからもらえるもの…と考えて、やりたいことがあると気付いた。
A「あの、もしよかったらみんなで遊びに行きたいです」
侑「遊びに?」
A「放課後寄り道して帰るの、楽しかったから。
みんなでどっかに行けたらいいなって…。
いや!ダメだったら全然違うの考えるんで!」
侑「ダメなわけないやん、むしろ俺らにもご褒美やわ!」
角名「…かわいい、考えてることがかわいい…」
侑「俺、もっとやる気出てきた…」
こうして、あたしのご褒美も決まった。
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作者名:智紀りょう | 作成日時:2023年2月9日 14時