108 角名視点 ページ12
北「ゲーム、やと?」
「せや。Aちゃんに気付かれずに30分間隠れきれたら、みーんなまとめて帰したるよ」
角名「そんなの、乗るわけないだろ」
「ええのん?じゃああんたら押さえつけて、目の前で続きしよかな」
銀島「それは…」
「この状況、分かってんのん?あんたらに選択肢ないんやで?」
北「約束守ってくれる保証なんてないやろ」
「せやけど、Aちゃん連れて、助かる方法もないやろ?」
俺たちがなにも言えなくなったのを見て、男がルール説明を始める。
「あんたらは、その棚の後ろに隠れとってな。
棚の前にカメラ置くから、自然にAちゃんをそっちに向かせてショーしたるわ」
侑「お前…!」
すべての文字に濁点がつきそうなほど、怒り狂っている侑。
怒りは抑えられていないが、行動には移さない。
「俺らは全力でお前らが我慢できひんように頑張るから、あんたらは全力で30分我慢してや。
どないする?やる?このまま最後まで見る?」
唐突に男がAの首に手をかける。
少しずつ、じわじわと手に力をいれているようだ。
A「っがは…っ」
「もっかい聞くで?…どないする?」
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作者名:智紀りょう | 作成日時:2023年2月9日 14時