稲荷崎高校のマネージャーは世界一＃2【ハイキュー】

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それからしばらく3週間くらいは、なにも異変はなかった。

しばらく続けて送ってもらったから、あきらめたのかな。

なにかあったときのために、携帯を握りながら歩く癖はついたが、特に怪しい気配を感じることはなく、平穏に過ぎていった。


北「今日は先生たちの都合で、部活できひんから、はよ家帰るんやで。
あと少ししたら試験あるから勉強せえ」


昨日の北さんの連絡通り、みんなは教室に残って勉強をしている。

あたしも誘われたが、ちょっと溜めてしまった家事を片付けようと早く帰ることにした。

あたしが高校生になってから両親の出張が増え、家にいないことが多いので、普段はあたしがやっている。

さすがに中学生まではあたしの試合につき合ってくれたり、遠征もしてくれたりしていたが、あたしがしばらく空手から離れると伝えたら、「じゃあお母さんも仕事するわ！」と生き生き仕事しているようだ。

こまめに連絡は来るので、寂しくはない。


そこの角を曲がれば家が見えるくらいまで歩いたとき。

ちょうどその角から、誰かが出てきて、こちらを見て止まった。

帽子を目深にかぶっていて、マスクもしているので、顔は分からない。

あからさまにこちらを見ているので、胸騒ぎがする。

ちょっと足を緩めると、後ろからも足音がすることに気が付いた。

この時間、この道はそんなに人通りが多くない。

そして、以前聞こえていたよりも近い距離で、足音がしている。

胸騒ぎは、確信となって心臓を鳴らす。

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