稲荷崎高校のマネージャーは世界一＃2【ハイキュー】

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治「Aはドキドキせえへんの？
俺とこんな密着して」

治くんはあたしを潰さないようにするために、あたしの顔の横に両肘をついていた。

密着し過ぎてあたしの視界には治くんしかおらず、いたずらっぽく笑う治くんに見下ろされて、急に心臓が早打ちしていく気がした。


A「そっ、そんなこと言われると、なんか意識してしまうので言わないで…っ」

治「なんで？俺かてめちゃくちゃドキドキしてんのに、Aにも意識して欲しいやん」


治くんの笑顔の効果は抜群だ！！

治くんの心臓の音なのか、あたしの音なのか、分からなくなってくる。

治くんは、してやったりという顔であたしを見つめている。

どうしていいのか分からなくなったあたしは、うつむいて視線を外そうとする。

そうなると、治くんの胸におでこをぶつける体勢になった。

どう動いても八方ふさがりだ。


治「いやー、耐えとる俺を褒めてほしいわぁ」

A「え？」


彼がなにかを言った気がして聞き返したが、「ううん、こっちの話や」とはぐらかされた。

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